copyright 2025 ワニマガジン ちょいぴろ
| タイトル | アンダーザテニスコート |
| 作者 | ちょいぴろ |
| 掲載誌 | BEAST 2026.01 |
| ページ数 | 32 |
| ヒロイン | 九重 |
| 竿役 | 写真部先輩 |
| 発射数 | 2 |
| 公式タグ | フェラ / スポーツ / ポニーテール / 中出し / 尻フェチ / 後輩・部下 / 恋愛 |
| 修正 | 白抜き修正 |
本日はBEASTから、ちょいぴろ先生の作品、というかアンスコをご紹介したい。
Under the tennis court
久々にあらすじを別立てで書いた。本作は女子テニス部のヒロイン九重さんとコンクールに向けて活動する竿役の写真部先輩の二人で進む。しかし本作はあえてそこには深く触れない。本稿はアンスコ – アンダースコートについて掘り下げたい。そのためにはまずスコートをめくっていく必要がある。なお本作タイトルはあくまで「アンダーザテニスコート」であり、描き文字で強調されているものの「テニス・コート」である。後述の通りテニスコートとスコートは関係が無い。偶然ではあるが流石ちょいぴろ先生である。
スコート
ほとんどの皆様は男女問わずスコート(Skort)より先にスカート(Skirt)という単語を覚えたと思う。全ての始まりはスカートであり、先史時代の腰巻きにまで遡るとされる。男女問わず腰に巻いていたものがスカートの原型だ。スカートが面倒になるのは乗馬の際の足捌きで、13世紀頃にズボンの縫製技術が整ったことで男性貴族はズボンスタイルに移行してゆく。女性のスカート丈はその間も伸び縮みを繰り返し、ずるずると引きずるようなロングスカートも発生した。女性のズボン着用に対する社会的抵抗に対して、20世紀初頭から股下に仕切りのある履き物が女性に浸透し始める。その一派がブルマーであり、別の一派として比較的スカートに近い見た目のものが出来た。スカートSkirtでありショーツShortsでもあることからスコートScortと呼ばれるようになる。フランス語ではキュロットCulotteと呼ばれ、元々は男性向けの長パンツを指していたのだが同様に股割れのスカートを指すようになった。ブルマーと同様に女性向けスポーツシーンでスコートは多用されることになり、特にゴルフと本作のテニスでは事実上のユニフォームとして現在でも着用されている。現代では女性のズボン着用は一般的であり、スコートはほぼスポーツウェアでのみ聞くアイテムとなった。
スコートの下の宇宙
ここまででお気づきの方もいらっしゃるだろう。スコートは基本的にパンツ形状でありアンダースコートは必要ない。本作でもその通りで九重さんは明確に言及していないが、アンダースコートの上に穿くものはスカートである。少々ときめく参考写真とともに説明したい。
これが現在一般的なスコートである。

定義の通り、表向きはミニスカートに見えるが中はパンツ形状だ。パンツの周りに布が付いていると言っても良い。テニスで使われるスコートには内ポケットがあり、伸縮性のある素材でテニスボールを収納出来る。

アンダースコートの源流はペチコートにある。ペチコートはスポーツウェアではなく、ドレススカートの下に穿くフリルのついた下着だ。スカートは静電気が帯電すると足にまとわりついて歩きにくく見栄えも悪い。ペチコートのフリルを挟むことで足捌きを良くしラインも自然になる。ちなみにこのスカートのライン補正をボリューム寄りに全振りしたのがバレエなどで穿く「パニエ」である。

現在よりスカート丈が長かったこともあり、張り付きを防止するペチコートは女子テニスプレイヤーには必須装備となった。もともと見せるモノでは無いにせよプレイ中の挙動でチラ見えしてしまうわけで、これに脳を焼かれる男が出てきてしまう。頻繁に足を動かすチアリーディングでも同様だ。正確な経緯は分からないが、どこかからこれら「下着の上に穿くインナーパンツ」を「見えてもいいもの=見せパン」と表現するようになった。素材の進化もあり、この概念がスポーツ以外にも持ち込まれる。これらはもはや足捌きを良くする必要が無いためフリルは付いていない。

なので現代のテニス用スコートは重ね履きをする必要がそもそも無い。しかし恐らく歴史的経緯からテニスウェアは白のプリーツスカートが今でもスタンダードと見なされている。むしろこのタイプのスカートのことを「テニススカート」と呼ぶまである。現在のテニスの規定上は「膝上」である必要はあるものの、スカート形状である必要は無く、ワンピースのテニスウェアも認められる。

繰り返すが6ページ、写真部先輩が思わず漏らしたとおり「最近はアンダースコートって穿かない」のだ。そもそもアンダースコートは和製英語であり日本でしか通用しない。いまのテニス用のスコートは何も重ね履きしないし、そもそも今日びの丈の短いスカートの下にわざわざペチコートを穿く必要性も薄い。どうしても穿きたければいわゆる「見せパン」やスパッツを穿けば良いのだ。9ページ、先輩を攻略したいと考えていた九重ちゃんは「絶対部活では使わないけど…恥ずいし…誰も穿いてないし…」と言い訳しつつもアンスコをwanizonで購入したのだった。実際アンダースコートで調べて頂ければ分かるように、ほとんどは機能性の高いオーバーパンツがヒットする。写真部先輩の想像する、我々の期待値を満たす商品は少ないのだが楽天市場内のこちらのサイトにあったのでご紹介。5色から選べる、本作と同じ(あまりそう見えないが)浅めのフリル三段重ねのアンスコだ。お値段3410円。年末年始のお供にいかがだろうか。なおこちらはブルマと同じくセクシーコスプレ扱いである。



アンスコを右に、パンツを左に
エロ漫画としては期待通り、試合後の着たままえっちが始まる。僭越ながら本作はアンスコというちょいぴろ先生らしいニッチの王道を征く作品でありながら、いわゆるスカートチラリの描写が無い。つまり「アンスコを穿いていない」ときの描写が無い。ちょいぴろ先生としてはきっと入れたかったに違いない。何なら写真部先輩もそこに触れていると言うことはスコートの下を見ていないわけでは無い。何らかの政治的な事情があったと察する。
本作の圧巻は25ページ、アンスコを右に、パンツを左にずらしてのおねだりだ。オーバーパンツというのは下着がズレないように穿くものといっても過言ではないので、現実にはキツキツだろう。だからこそのエロ漫画ファンタジーである。事後、彼の撮ったどれかの写真がコンクール銀賞に届く。「やっぱり写っていないんですね」という九重さんのヒントしか無いため、練習風景なのか本番なのか、はたまたオフショットなのかは不明である。そして二人はアンスコの中までを見せ合うほどの関係になったにもかかわらず「先輩」「九重さぁん」呼びでオチとなった。柔剛使い分ける鬼才ちょいぴろ先生の魅せる、サイドラインギリギリのスマッシュだった。いやもとい、「際どいタマは全てイン」がテニスものにおける紳士協定である。
あらすじ
コンクールに向けて写真部の先輩は被写体を探していた。女子テニス部の九重さんの練習風景に光るモノを感じた彼は協力を申し出る。練習にも協力する先輩と二人三脚で進むうち二人は仲良くなっていった。そんなある日、カメラチェックをしていた先輩から漏れた「最近はアンダースコートって穿かないんだなぁ…」という一言が九重さんの心を大きく動かした。
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アンダーザテニスコート(単話)330円
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