copyright 2024 コアマガジン 井雲くす
| タイトル | 村又さんの愛情2 |
| 作者 | 井雲くす |
| 掲載誌 | HOTMILK 2024.06 |
| ページ数 | 30 |
| ヒロイン | 村又楓 |
| 竿役 | 梶良次 |
| 発射数 | 2 |
| 公式タグ | フェラ / ショートカット / OL / 中出し / 先輩・上司 / カップル・夫婦 / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 陰毛 |
| 修正 | モザイク修正 |
本日はHOTMILKから、井雲くす先生の村又さんシリーズ続編をご紹介したい。村又さんシリーズは既に単行本カットされており一旦あれで完結だと思いきや、4月号に続き再始動という形だ。先に断っておきたい。私はピアスとかタトゥーを見ると、自分のその個所を針で刺されたような痛みを感じるタイプの人間であり、本作のスプリットタンの描写自体は少し苦手である。しかし本作のキャラクターおよびストーリーの個性として不可欠だし作中での扱われ方も興味深いと思っている。下記でも少し触れるのでご承知おきを。
したわれる先輩
村又さんシリーズはここまで「秘密」3部作で構成されている。竿役の梶良次の上司である村又楓さんの秘密、スプリットタン(スプタン)を梶に見られてしまう。焼肉のタン(tongue)でお馴染みのように、舌自体は根元まで含めるとかなり大きい筋肉だ。動きの自由度も大きく、人間の発声に大きく影響している。しかし構造上真ん中で分かれているため、先だけなら外科的に切ることは可能だ。切った舌先は可動域が広がるため、爬虫類にも似た妖艶な雰囲気を作れる。副作用も大きいため実用と言うよりはファッションとしてスプリットタンを施術する医療施設が存在する。日帰り手術で10万円程度の予算でいけるらしい。なお再縫合も可能だ。
Can you keep a secret?
「秘密」1話にて「若気の至り」と説明されるのだが、本作をもってしても村又さんがスプリットタンにした理由は未だ明かされていない。しかし隠したくなる気持ちは分かる。本シリーズにおいてはスプリットタンそのものよりもこの「秘密の共有」という部分がストーリーの中核を占めている。上司と部下というだけで既に秘めるに十分な恋なのだが、二人と読者の間で共有された秘密、彼女の秘密を守る梶の想い、そして村又さんがまだ見せない本当の秘密。この重層感が読者を惹き込んで止まない。シリーズは秘密は秘密のまま一旦閉じたのだが、「愛情」に入ってから核心へと切り込んでいく勢いが凄い。それでいて、本シリーズの良いところは村又さんが妙な匂わせをしない所だ。苛烈な過去であったり前の男の変態嗜好のようなものが滲み出ない、メンタル的に儚げな梶くんに耐えられる程度のオチだろうという安心感がある。もちろんこれで急転直下のビターエンドという展開が無いと保証はできないが、今のところ私はニヤニヤして見ていられる。
「この舌にしてよかったよ」
本シリーズは各話ともにページ数が多めで、濃密なストーリーだけでなくエロシーンも濃厚である。プレイにおいてもスプリットタンは多彩に活用され、乳首舐めやフェラなど器用に動く。やはり村又さんのクールデレぶり、経験豊富なお姉さんプレイをリードするかと思いきや、甘え上手で感度も良い。エロ漫画全体でも上位に入るオールアラウンドぶりを披露してくれる。スレンダー巨乳美女である村又さんは普段タイトスカートなのだが、「愛情」ではラフなシーンも多々見せてくれる。梶の前ではコロコロ動く表情もまた愛らしい。なお「秘密」2話で梶の誕生日を経過しているのだが、本作でおそらく初めて二人の年齢と部署が開示された。村又さんは28歳、梶は4つ下の24歳だそうだ。なるほど大卒3年目感のある梶に対して、村又さんはマーケティング部の部下持ちというのは結構なヤリ手に思える。役回り的にはもう少し上でも良かったが、恋人の対等な距離感としてはこんなものだろう。本作で初めて「秘密」の核心周りへの匂わせがあったので、まだしばらく楽しめそうだ。温かく見守っていきたい。
過去作あらすじ
[村又さんの秘密]
(1話)梶良次は、上司の村又楓の気風の良さに憧れを抱いていた。村又も梶を気に入っており飲みに誘うもいい店が無い。村又は自宅に梶を連れ込んで酒をふるまう。楽しく飲んでいる最中に、ふと村又の表情が崩れ舌を見せてしまう。村又は若気の至りでスプリットタンにしており、その事を会社では隠していた。違う一面を知った梶は可愛さを感じ、秘密を受け入れられた村又もまた梶に身体を寄せる。(2話)一夜を明かした二人だが、会社では平然と振る舞い、時にイタズラを仕掛けてくる村又に梶は遊ばれているような気持ちを感じていた。同僚とのカラオケ、盛り上がる中で村又は梶の耳元で「ホテル行こ」と誘う。(3話)村又は体調不良の部下のミスのフォローで残業していた。なんとかなる分量ではないと気づいた村又は徹夜の腹積もりを始めるが頭がまとまらない。そこに梶が現れ、村又の求めるものを全て差し入れた。梶は上司である村又に「もっと彼氏に甘えてほしい」と吐露する。職場で気を張り秘密を隠し持っていた村又は、全て分かったうえで手を差し伸べる梶に抱っこされ涙を見せる。一度見せた甘えはもう止まらない。
[村又さんの愛情]
(1話)梶は村又と付き合っているが、ふとした事で経験豊富な村又の過去が気になってしまった。元気がない村又の問いかけに梶は正直に悩みを伝え、「村又さんの”はじめて”をなにかもらいたい」と懇願する。村又は思案し、「アナルバージン」を梶に捧げることを決意した。二人三脚のアナル開発が始まる。
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