悪魔<ショウゴ<リンゴ [Croriin] 悪魔の花嫁 (異世快楽天 Vol.36)

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copyright 2024 ワニマガジン Croriin

タイトル悪魔の花嫁
作者Croriin
掲載誌異世快楽天 Vol.36
ページ数24
ヒロインリンゴ・リールベン
竿役サクマ・ショウゴ
発射数6
公式タグフェラ / パイパン / ニーハイ・ニーソ / ファンタジー・SF / 中出し / 処女 / カップル・夫婦 / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 異種間 / ぶっかけ・顔射
修正白抜き修正

本日は異世快楽天の筆頭、Croriin先生の作品をご紹介したい。異世快楽天はkomiflo配信限定なので読んだことがないという人も多いかもしれない。半分くらいは人外の出てくる作品でクセの強いものも少なくない。しかし本作は異世快楽天史に残すべき感動作である。読める方はぜひ読むことをお薦めしたい。

サクマ・ショウゴ

あらすじを下に記したが、本作こそ千言万語では表現しえない、Croriin先生の美少女とクリーチャーの描写あって初めて成立する物語である。先に竿役に触れよう。彼はサクマ・ショウゴと名乗ることから元は普通の日本人だったと思われる。眼が見当たらずエイリアンを彷彿とさせる大きな口を持っている。巨大で隆々とした上半身には翼が生えており、飛行も可能だ。鎖骨あたりに人間だった頃のものと思われる細い腕の痕跡が残っており、まだ腕として機能する。彼は「転生」ではなく、人間時代の記憶と服装のままこの異世界に転移したらしく、リーマンと思わせるカバンと背広をまだ持っていた。下半身は元々履いていたと思われるスラックスをデカくなった身体に合わせるべく縫い合わせていた。彼は風体に見合った高い戦闘力を保持しており、もともと村を襲っていた悪魔を自らの手で仕留めている。しかし彼の精神は日本人だった頃のままで、自ら殺害した悪魔を弔いつつも、忌まわしい形相の自分は村人に見つからないよう隠遁生活をするつもりだとリンゴに語っていた。絵にかいた哀しきモンスターである。別にモンスターでなくても目を描かれないエロ漫画の竿役は少なくない。というか竿役の2割くらいは普通に現代社会に生きるモンスターとしか言いようがない。本作のショウゴは見る者の心をつかむほどに人の心を理解する優しい男であり、komiflo唯一の竿役属性タグである「キモ男」を与えられなかった性格イケメンである。

リンゴ・リーベルン

そして本作の主人公はヒロインのリンゴ・リーベルンである。2ページ、リンゴの哀しい過去が綴られている。村の因習である悪魔への生贄になぜ彼女が選ばれたかの記述は無い。彼女が知っていたかどうかも定かではない。母親からは「約束された人がいる」という理由で村から出ることを許されていなかった。ビタースパイスとして、リンゴには姉妹が居り自分以外は結婚して村の外に出ていると明かされている。彼女だけに課せられた不幸の理不尽さが引き立つ。この世界はさほど識字率が高くないらしいのだが、彼女は文字が読めてしまった。そして表向き無くなったとされる「悪魔の花嫁」という因習が続いている事、そこに自分の名があることを自ら知ってしまったのだ。我々の世界との近似性は不明だが、確かに「Ringo」と書いてあるのが読める。日本語的には「林檎」なのだが、英語では人名に見える単語である。かの有名なビートルズのリンゴ・スターは本名Richard Starkeyなのだが、アメリカ開拓時代のガンマンJohnny Ringoにあやかってリンゴと名乗るようになったそうだ。リンゴ・スターはイケメンであり、出所不明だが巨根だという。リーベルンの綴りは分からないが、ドイツ語Lieberenは英語でいうところのLoveの語形変化にあたる。Liebには英語と同じく「愛する」という意味とともに「セックスする」という意味がある。つまりは、そういうことである。なおリンゴは異世快楽天本号のカバーガールでもある。

悪魔<ショウゴ<リンゴ

本作時間軸は「悪魔の花嫁」として後ろ手に縛られて洞窟に独り放り出されたところから始まる。本作の悪魔的魅力はショウゴではなく、リンゴに着せられたスケスケ花嫁衣裳だ。非常に繊細に描写されているが下着が丸見えであり、上記の悲惨なエピソードと相まって大変そそられる。Croriin先生への畏敬の念とともに、この村の衣装デザイナーのこだわりが感じられる。彼女は前髪で右目が隠れている鬼太郎スタイルであり、これまた彼女の目を覆うような運命を表しているようだ。ストックホルム症候群ではないのだが、村人から迫害され続けた彼女の半生から見て、ショウゴは誰よりも自分を理解してくれていたし、頼れる存在に映った。幸いなことに悪魔の花嫁に性技を仕込む因習は無かったらしいのだが、彼女自身の好奇心から多少の心得があったらしい。そして実践はさらにスゴかった。10ページ、ショウゴのイチモツは「書物で仕入れた人間男性のブツより大きかった」らしいのだが、リンゴに性経験は無く、現世界の我々の尺度から見てどんなもんなのかは分からない。とにかく見どころはリンゴさんの悲惨な境遇から想像もできないほどのテクと感度である。何ならショウゴくんも元々さほど性経験はなさそうで、夜な夜なオナってた(しかもバレていた)のだ。悪魔を一撃で粉砕したおよそ童貞には加減できそうもない破壊力をリンゴさんの純潔な下半身は平然と受け止めた。正解のない人外と人間のまぐわいを描き出すCroriin先生のエロシーンは毎回感心させられるのだが、本作はギミック的にはオーソドックスながら勢いと華があり実用面でも傑出度は高い。そして事後、「もう生贄は要らないよ」という立て看板を遺して、二人は果てしない世界へと飛行していくという壮大さでフィナーレとなる。美女と野獣、それぞれの優しさが世界を変えてゆく。温かさを感じる素晴らしい物語であった。

あらすじ

リンゴ・リールベンの住む村には、度々村を襲う悪魔に「花嫁」を捧げる因習が残っており、学のあるリンゴはそれが自分であると知ってしまった。逃亡に失敗したリンゴは生贄となる日まで監禁され、悪魔の棲む洞窟へと単身送られた。そこにいた異形の者は悪魔ではなく、サクマ・ショウゴと名乗った。異世界から転生し異形と化した彼は襲ってきた悪魔を返り討ちにしたが人間世界に戻れるとは思えず洞窟で独り暮らしていた。優しいショウゴと心を通わせたリンゴは本当に彼の花嫁となる事を自ら選択する。

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