先週時間が取れないとお伝えしていたのだが、実はとある理由で海外に行く用事があったのだ。その際に当ブログのためどうしても訪問しておきたい場所があった。そう、海外版komifloことFAKKU!である。Waifu(いわゆる「二次嫁」)のように、卑猥語であるファックを日本人らしくローマ字読みした名前が付いている。このサイトは哀しくも日本IPからのアクセスが禁止されており、通常手段で国内から閲覧することが出来ない。日本語でのレビューも皆無であるためkomifloユーザーの目線からこの場で紹介してみたい。
FAKKU vs Komiflo
komiflo,FAKKUともに2次エロ漫画の配信をベースとしており両方のサイトで配信されている作品も少なくない。いくつか大きな相違点をまとめる。
- FAKKUにも読み放題サービス(Unlimited)提供されているが、必須ではない。無料アカウント登録するだけで作品の検索は可能になる。
- 「読み放題サービス対象作品」「単品販売作品(単行本単単位の買い切りだと思われる)」そして「無料作品」が存在する。無料作品は多くないがFreeというタグで検索が可能だ。
- 商業作品のみで構成されるkomifloと違い、FAKKUには同人作品が多数配信されている。いわゆる二次創作も含まれる。正確には元々同人配信サイトだったものを整備して商業作品の正規展開を始めたという経緯があるらしい。
- さらにグッズ販売(Merch)も展開
読んでみた
無料作品を試してみた。ダウンロードはできずブラウザ内での閲覧となる。大きな違いとしてまず「両開きOK」つまり1ページ目に対して右にスワイプしても左にスワイプしても2ページ目が表示されるのだ。日本語の漫画本は一般的に縦書き扱いなので右綴じ左開きである。対して日本の漫画を英訳して売る場合は横書きの文化として左綴じ右開きに反転するのが一般的だ。内容に合わせてコマ順や大コマを反転させるケースもある。FAKKUのUIは最初のページをどちらにめくったかで読者の認識を確認し、右にスワイプした人はその後も右に、左にスワイプした人は左に後続のページが表示されるようだ(作品によっては出来ないものもある?)。1ページ目に戻って左右を変えてめくり直すことも可能。良く出来ている。
そしてエロ漫画ならではの最重要事項であるが、FAKKUの作品には原則「消し」が無い。黒海苔も白塗りもモザイクも無い。そのまんまが描写されている。すべてを確認した訳では無いが、外せるものは外すのが自然である。これが「おま国」仕様の主要な理由であろう。最初はイケないものを見ている気になるが、読み進めるほどに自然さが増してゆく。かくあるべしだと強く信じた。
文化の違い?
Komifloは公式サイドでタグ打ちをした状態で公開されるのだが、FAKKUでは作品にタグを読者が入力できる機能がある。試してはいないので具体的な仕様はわからない。そのせいかタグはkomifloよりやたら細かい。二次創作を含むので公式側がうかつにタグ打ちできないのかもしれない。検索も可能だ。
細かい点では、作者ベースの検索をした際に、作者の紹介が表示される。既刊がある場合は書誌一覧、デビュー作品、そして作者の連絡先(SNS,個人サイトなど)が確認できる。おそらくここにたどり着いた海外読者は英語でコンタクトすると思うので、リプが飛んできた先生には何がなんだか分からないかもしれない。
もう一つ、個別の感想ではなくフォーラムが存在している。活動実績は有るようである。
上記の通り閲覧には無料会員登録が必須なのだが、事ある毎に「読み放題サブスクに加入しろ!」の圧が強い。ぶっちゃけ無修正で見れるものなら入っても惜しくはないのだが、当然有料会員になったとしても日本からはログインすらさせて貰えないだろう。酷な話である。あくまでカタログしか見れていないが、既に最新版の快楽天から複数作品が配信されており鮮度は高そうだ。書き文字も全て英語化されており本当に仕事が早い。心底残念ではある。
最後に一つだけ心残りなのは、komifloの看板猫ことこみみちゃんに相当するマスコットキャラがFAKKUには居ないのだ。文化の違いというか売り方の違いなのかもしれないが、少し寂しい。お互い相互交流が出来る未来を夢見て、帰国の途に就こう。
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更新お疲れ様です。FAKKU!は名前だけは知っていたのですが、日本からのアクセスは不可能なのですね。日米の文化の違いも興味深いです。実は自著のおうまがとき-異種婚姻浪漫譚-に海外翻訳の話があるのですが、もしかしたらFAAKU!での配信かもしれません。
今月にあるコアマガジンの新年会で相棒の雨山先生と一緒に編集の方と詳しく話をする予定ですが、人外モノの本場の海外で勝負したいとずっと考えていたのでもしFAKKU!での配信が実現したら海外ファンとの交流も楽しみですね。
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更新お疲れ様です。FAKKU!は名前だけは知っていたのですが、日本からのアクセスは不可能なのですね。日米の文化の違いも興味深いです。実は自著のおうまがとき-異種婚姻浪漫譚-に海外翻訳の話があるのですが、もしかしたらFAAKU!での配信かもしれません。
今月にあるコアマガジンの新年会で相棒の雨山先生と一緒に編集の方と詳しく話をする予定ですが、人外モノの本場の海外で勝負したいとずっと考えていたのでもしFAKKU!での配信が実現したら海外ファンとの交流も楽しみですね。
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コメントありがとうございます!! 恐らく日本からアクセスする手段はあるのだと思うのですが、非正規な手段でレビューはよくないと思い海外に行く機会をうかがっておりました。あまり時間が無かったのですが、スマホで見れた範囲で書かせて頂きました。
先生の御作品は文化的背景も深いので翻訳はなかなか難しそうですが大変興味があります!おっしゃる通り人外作品は多い印象があり、FAKKUの客層はやはり日本の伝統的なものに少なからず関心が強そうです。日本で読めるかは分かりませんがどのように翻訳されるか機会があれば是非とも拝読したいです
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コメントありがとうございます!! 恐らく日本からアクセスする手段はあるのだと思うのですが、非正規な手段でレビューはよくないと思い海外に行く機会をうかがっておりました。あまり時間が無かったのですが、スマホで見れた範囲で書かせて頂きました。
先生の御作品は文化的背景も深いので翻訳はなかなか難しそうですが大変興味があります!おっしゃる通り人外作品は多い印象があり、FAKKUの客層はやはり日本の伝統的なものに少なからず関心が強そうです。日本で読めるかは分かりませんがどのように翻訳されるか機会があれば是非とも拝読したいです