komiflo会員の方は最近クレカ払いについてのプロモーションが出ているのをご存知だろう。この件はこみみちゃん含め外部には宣伝されていないようなので詳細はここには記述しない。要するに昨今エロ界隈に分厚くのしかかっているクレジットカードに関するアレである。ニコニコ大百科にも立項されている話で、あまりご存知でない方に参考記事のリンクを貼らせていただく。本件には思うところがあるので最後に少し書かせてほしい。
pixivなど同人マンガ界隈で「クレカ決済拒否」が大変な騒動になっている件について(文春オンライン)
強まる「クレカの表現規制」 “アダルトと決済”のこれからはどうなる?(IT media NEWS)
この絡みで久々にkomifloの支払い手段について調べたので後学のために共有したい。私が覚えている限りkomiflo読み放題サービスの月会費支払い方法は「クレジットカード」と「プリペイドカード(アクセスコード)」の二択だと思っていた。おそらく上記の決済BANリスクから支払手段の多様化に着手せざるを得ず、今では複数の方法が利用可能になっている。
atone
クレジットカード払いの次に表示されるのが、atone(アトネ)というシステムだ。ネットプロテクションズ社のサービスで、会員登録をさせるatoneの他に、会員登録すら不要の「NP後払い」という2種類の決済手段から選べる。
atoneに関しては実質的にクレジットカードの仕組みと大差はない。与信上限額まで毎月利用でき、利用した翌月にコンビニまたは口座引落で一括で支払うのが基本となる。分割払いやリボ払いに相当するものはない。NP後払いはもっとシンプルで、会員登録すら要求しない代わりに携帯SMSとメールアドレスで利用都度に請求書を発送し、コンビニで支払う。クレカとの最大の違いは、利用者側に手数料が発生することだ。なので使える分にはクレカの方が損がないと思うが、主に家庭の事情でエロコンテンツに使えるクレカをお持ちでない方もいらっしゃるだろう。手数料を払ってでも携帯と現金で支払いが完結できるのが強みと言えよう。この二つの決済手段に関しては、komifloは自動更新(毎月課金)を想定している。
Bitcash
次がBitcashだ。先払いのためカテゴリとしては電子マネーの一種である。かつてはカード式が一般的だったが、偽造された使えないカードとの見極めが難しい。なので今はコンビニで支払い後にIDが印刷された紙を受け取る仕組みになっている。オンラインでのチャージも可能だ。ポストペイ(クレカなどの後払い)にどうしても付きまとう「使い過ぎる」「解約し忘れて金だけ落ち続ける」「乗っ取られて金をありったけ抜かれる」などのリスクに対してプリペイド(先払い)は最も有効な対策で、手間だとしてもこの方法を好む人は多い。また現金払いと同じく与信の問題がないため不用意に身元を明かす必要がない。この点もアダルトカテゴリでは重要な要素と言える。反面、18歳未満でも会社の経費でも決済出来てしまうという問題があり、かつてはアダルトコンテンツの決済ができない「Bitcash ST」と制限のない「Bitcash EX」の区分が存在したが2015年に統合されている。なおこのカテゴリにはPaypalという最大手が存在するのだが、Paypalは2003年からアダルトコンテンツの決済を規約で禁じている。Bitcashは上記の経緯からも元々エロ支払いの想定をしており少なくとも当面は使えそうだ。Komifloでは最大180日分を都度支払い利用できる。自動更新は出来ない。
暗号資産
次が暗号資産というカテゴリである。詳細は本が何冊も出る世界なのでざっくり説明する。ブロックチェーンと言うデータ分散技術によって、全世界のサーバを同時にハックしない限り改ざんできない堅牢な暗号システムが構築された。このブロックチェーンを基盤に2009年に「仮想通貨」ビットコインの運用が開始された。仮想通貨の革命的な点は「発行主体を持たない」ことで、事実上いかなる国・組織も仮想通貨の枠組みそのものに(利用者として以上に)関与することは困難だ。一方で政府や企業が後ろ盾となる法定通貨や株式と違って仮想通貨そのものはただのデータであり価値は無い。しかし世界中に仮想通貨と法定通貨の交換を請け負う取引所が開設され、為替に準じたレートによる取引が出来るようになった。日本人は日本円と言う通貨の恩恵をあまり感じていないかもしれないが、ほとんどの国では自国通貨と外国通貨の交換には量的な制限があり、個人が無尽蔵に手持ち厳禁を米ドルに換えられることはない。自国通貨に不安のある国ならなおさらだ。ビットコインをはじめとする暗号資産はこの制限を反故にできるポテンシャルを持っており、マネロンなどの負の側面も含めて国際取引の主役に躍り出る可能性がある。そして本稿で重要な点として、犯罪要素のないアダルトコンテンツの取引など価値基準を判断できる主体が暗号資産には原則存在しない。商業エロ漫画が非合法化されない限り、暗号資産による支払いは今後も残り続けることは間違いない。
komifloの話に戻る。Komifloで利用可能な通貨は「Ethereum(イーサリアム)」「Polygon(ポリゴン)」の2種類だ。そして取引対象となるウォレットとして「Metamask」「bitFlyer」「Coincheck」「Zaif」「その他」を選択できる。正しく理解していないかもしれないが、要するにイーサリアム建て、もしくはポリゴン建てでの価格で請求額が決定され、どこかの取引所経由でその引き落としが出来ればよい。実際にその2通貨を持っていなくても、手持ちの何かの通貨から決済時のレートで必要額が計算されるのだろう。こちらは一度に最大90日分の決済が可能だ。他の決済手段と違い暗号資産の利用については専用のガイドがあり、日英対訳となっている。日本人お断りのFAKKUと違い、komifloは海外からのアクセスが認められており英語メニューも存在している。少なくともatoneは海外からの決済ができないため、クレジットカード以外では暗号資産払いが海外ユーザーの主要な決済手段となるのであろう。余談だがこの暗号資産ガイドは会員登録前に見るべきページなので、利用規約にURLが直書きしてある。18.1 暗号資産(仮想通貨)の利用だ。
アクセスコード
最後にアクセスコードについて。komifloのキャンペーンで時々アクセスコードが送られてくることがある。月額課金している既存会員の場合は、使うとその日数だけ支払いが延びるわけだ。このアクセスコードは普通に単体で購入することが出来る。
ワニマガストアはクレジットカードまたは銀行振り込みでの決済が可能だ(HOLICは未確認)。自分で使う分にはわざわざアクセスコード支払いにする意味は無いので、強いて言えば贈答用という意味合いだろうか。
komifloの支払いに関してのレビューはここまで。当ブログは単なる勝手連サイトなのでkomifloでの支払いトラブルに関しての責任は一切負いかねる。支払いポリシーは逐次変わる可能性があるので、常に最新の状況を確認の上、不明な点があればkomiflo運営にご相談いただければ幸いだ。
ちょっと過去の話
最後にほぼ個人的な愚痴のようなものだが申し訳ない。当ブログは2024年6月まで別の無料ブログサービスを利用していたのだが、おそらくは上記の表現規制の兼ね合いで全面的かつ一方的な非公開措置を取られてしまった。とにかくどこに線引きがあるのかが分からず、このままでは手も足も出ないため一旦全記事を削除した上での再出発を余儀なくされた。当ブログでは紹介作品の購入を促す意味合いでFANZA様のアフィリエイトを以前から貼らせて頂いているが、末期にはDMMドメインへのリンクさえ無効化されてしまい恐らく一部の読者様にご迷惑をおかけしたことと思われる。そして当ブログのポリシーとして「伏せ字を使わない」という決め事があるのだが、こちらも勝手に検閲がかかり星印に置き換えられてしまっていた。
「ひよこババア」の件もご記憶の方がいらっしゃるだろう。結局テキストブログなので表現など匙加減である。当ブログでは「マンコ」という語句は極力控えており、折に応じて女性器、陰部など言い換えを考えるのもまた一興だ。旧サイトでは「小学生」という文言がコンテキストに関わらず一律禁止されていたので、いとうえい先生の作品から拝借し「初等部」という読み替えをしていた。「レイプ」や「凌辱」などの犯罪を指す語彙に付いて規制されているのはまだ理解できる。犯罪を肯定的にとらえられかねない記事について書き手に適切な推敲を促すきっかけにはなるからだ。komifloにおいても「無理やり」という婉曲的な表現を用いている。しかし小学生や小学校というワードそのものに罪を被せるのは私は不思議に思う。小学生そのものを性対象にしていないとしても、ヒロインの小学生時代のエピソードに言及することはある。この時に適切な言い換えはあまり存在しない。「児童養護施設」と書けないために「孤児院」と表現が逆行するのも不思議な話だ。挙句の果てに旧サイトで何度か言及したが「おしっこ」「放尿」というワードが書けなかった。「盗撮」というワードを検閲するなら分かる。おしっこに欲情する人は居るだろう。しかし生理現象をエロワード扱いされてはどうしようもない。何ならより性的である「精液」「愛液」「潮吹き」はOKなのに、だ。至極理不尽なのが、私はわざわざその無料ブログサービスで「アダルト」カテゴリを宣言しているのだが、アダルトでないブログでは、例えばペットのおしっこの話などを普通にできている。一般サイトで何が禁止語句なのかは存じ上げないが、アダルトカテゴリで書けないのに一般カテゴリで書ける語句の検閲とは何が目的なのか。当ブログは新規にレンタルサーバー(アダルト可)を立ち上げており、不適切な記述をした場合にどの筋からクレームが入るものなのか未知数である。検索からはねられる(シャドウバン)という可能性はあるのだろう。書いていく中で不都合があれば修正には進んで応じていきたいが、意味の分からない難癖には極力かかわらないでいたいというのが切なる願いである。他の健全なアダルトコンテンツもそうあってほしいと願うばかりだ。