Mission Impo [駄菓子] SEXしないと出られない部屋です。 ~女性A・女性Bの場合~ (BEAST 2024.06)

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copyright 2024 ワニマガジン 駄菓子

タイトル SEXしないと出られない部屋です。 ~女性A・女性Bの場合~
作者 駄菓子
掲載誌 BEAST 2024.06
ページ数 30
ヒロイン 月(A) / 臼井育巳(B)
竿役 武史
発射数 4
公式タグ ビッチ / フェラ / おもちゃ / ハーレム / パイズリ / パイパン / ムチムチ / ローション / ニーハイ・ニーソ / 中出し / 処女 / カップル・夫婦 / 学生 / 尻フェチ / 巨乳 / 恋愛 / 手コキ / 淫乱 / 潮吹き
修正 白抜き修正
 
5月も終わりに近づいてきた。仕事が増えたり近しい人の訃報を聞いたりとなかなかに心をかき乱されることが個人的に多い中で、こちらも更新中の作品が積み上がってしまっている。本日はBEASTから、駄菓子先生の作品をご紹介したい。若干コメディテイストではあるのだががっつり竿役が寝取られかける展開なので未読の方はご承知おきいただきたい。

 

SEXしないと出られない世界

本作はサブタイトルが付いている通り、「SEXしないと出られない部屋」シリーズの2作目という位置づけである。「◯◯しないと出られない」はホラーでもミステリーでも舞台演劇でも舞台展開が要らないお手軽仕様であり、だからこそ演者と脚本、特にオチの出し方の腕が問われると言える。「SEXしないと出られない」はある意味で男女が絡む全てのエロ作品にとっての定命であり、作中人物が意識しているしていないに拘わらず、どんな奇天烈かつ理不尽な理由付けであってもヤることをヤらないと出られないのだ。そのエロ作品の本質を未調理のまま突きつけたのが「SEXをしないと出られない部屋」である。「なぜSEXをすれば出られるのか」が特段語られることがないのも詰まる所それがエロ作品の本質だからだろう。そして身も蓋もない事を言えば「SEXしたって減るものはない」ので、他の方法で出られそうにないと分かると、とりあえずヤってみる交渉が比較的早くまとまるのがお約束である。そもそも閉じ込められた経緯も普通は謎のまま終わるのだが、本シリーズの部屋は「ラブホの一室」であり、ルールを強制されていなくても当事者がある程度「そのつもり」で部屋に入っているという前提がある。そして本シリーズにおいてぶっちゃけSEXはメインディッシュの後のデザート程度の扱いなのだ。初見の方は怒涛の展開に圧倒されたと思う。順に整理したい。

女性Aと女性B

本作竿役の武史くんは武術(たぶん空手)の心得があり、ヒロインの月(ルナ)と付き合っている。二人は身体の関係に進みたいと思っているのだが月側の踏ん切りがつかない。そんな所に怪しげな招待状が届き、二人はラブホテル「CAIMAN」に足を運ぶこととなる。入ってからそこが「SEXしないと出られない部屋」と知らされるのだが、二人に焦燥感はなく「どうせそのつもりだからいいよね」というノリである。ちなみに命令を無視すると首輪が爆発する(=二人の動画が世間に公開される)というギミックがあるのだが、二人がどのタイミングで明らかに怪しい首輪をつけたかは謎である。ラブホテルは当然のようにオートロックなのだが、ここに3人目の女が乱入する。ネタバレだが彼女は臼井育巳という名前で、以前暴漢に襲われたとき武史に助けてもらった縁がある。臼井は武史に惚れたのだが月という彼女がいるため機会を伺っており、招待状を含む今回の仕掛けは全て臼井さんのしわざである(明言はないが)。天の声は月を女性A、臼井を女性Bとして、SEXしないといけないミッションに3人で挑むことを要求する。実際に3人は要求通りの行動を取る。命令一覧か下表の通りである。

ミッション インポ

女性A(月)への指示 女性B(臼井)への指示 備考
脱衣し全裸となりガニ股ポーズ 男性器を口で愛撫 5分間維持
男性器を口で愛撫 男性器を乳房で愛撫 1発目
女性器を男性に愛撫させる ディープキス 風呂に移動
顔射 男性器の愛撫 手コキを選択 2発目
指定の衣装に着替えディルド挿入 男性期にゴムを装着して女性器に挿入
結合部を鑑賞 筏茶臼に体位変更
尻穴を男性に見せつけ 帆かけ茶臼に体位変更
ローションを塗布し男性を抱擁 松葉崩しに体位変更
乳房を愛撫させる 月見茶臼に体位変更 命令無視するも勃たず
お掃除フェラ 生挿入で腟内射精 命令無視し月に射精

盛り沢山である。全体を貫くテーマは「月への屈辱感」だろうか。とにかく臼井さんはノリノリである。本人の意向はともかく念入りにほぐされる月に対して、臼井さんは前戯を一切受けていない。全てセルフである。挿入してからは定期的に体位変更を要求されるのだが、「臼」がつく体位は基本的に女性が上である。筏茶臼は男性の上に女性がうつ伏せになる、正常位の逆のような体位。帆かけ茶臼は対面座位から女性の片足を男性の方の上に乗せるような体位。月見茶臼は背面騎乗位、尻を男性の顔側に向ける体位である。松葉崩しだけ何故かWikipediaに記事があるのだが、レズセでよく見る片足ずつ上に上げて股間をこすりつける形の体位である。武史くんは月見茶臼への体位変更の際に命令を無視して月に挿入しようとするのだが「勃たない」。臼井さんは魔性の名器お持ちらしく、一度コレで扱かれたら二度と他の女で勃たなくなると豪語する。男性側の名器自慢(当たっているかはともかく)はよくあるのだが、女性側は客観的に比較できずそれこそ「入れてみないと分からない」ため、言われることはあっても自称するのはかなり珍しい。勃たないのは魔性の女性器というよりは、ここまで至れり尽くせりで2発も抜いたからだと思うのだが。いずれにしても命令に抗う素振りを見せる二人。そして最後の最後で武史は臼井から抜き出し、月に挿入即中出しを決める。見間違いがなければこれがロストバージンの瞬間である。色々性癖が乗っかり過ぎで冷静にまとめるとエグいのだが、読んでいるときは三者三様の心情が武史のチンコに向いており感情移入はむしろし易いとまで言える。駄菓子先生らしい、心と下半身を鋭くえぐってくる怪作だ。何ぶん安定と信頼の「SEXしないと出られない部屋」ネタであり、シリーズはまだまだ続くと期待したい。

 

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