Hは三十路になってから! [もじゃりん] 初体験のススメ (快楽天2022.5)

3297163b78e43b0816cacd2d22ff748a7992299e.jpg
copyright 2022 ワニマガジン もじゃりん

Hは三十路になってから!

エロ漫画のニッチジャンルの一つに「無知シチュ」というものがある。何らかの理由で性知識を持っていない(従って羞恥心もない)女性に性的なこと都合よく教え込む展開を指す。「何らかの理由」の大半は性的に幼いことだが、深窓の令嬢すぎた、陸上部一本槍すぎた、人外、異世界、まれに記憶喪失などもある。要するに性行為の意味を教えずに、握手でもするかの如く性的接触をする(させる)事に、背徳感なり優越感なりを覚えるという趣味である。裏返しとして、性経験が無い読者から見る理想形として「お姉さんが教えてアゲル」か「あたしも初めてだから心配しないで」の2パターンが挙げられる。好みは分かれると思うが、本作は後者である。
本作は両者35歳手前という年齢設定にしては二人とも素直かつ前のめりである。性ホルモン的には、男性は20代に、女性は30代にピークが来ると言われている。元々男性の方が性欲のピークが高いのだが、30代以降は衰える一方となる。この下降曲線と女性性欲の上昇曲線が重なるのが30代中頃と言われ、ちょうど同年代の男女の性欲が高いところでマッチするゴールデンタイムといえる。余談だが、性欲が未成熟な20代前半の女子と、性欲の枯れた50代の男性のカップリングが成立するのも(そして女側が加齢とともに持て余すのも)同様の理屈である。しかし性欲はともかく性格が凝り固まる実際の35歳男女が交際に進むのは、よほどの相性か幸運の巡り合わせがないと難しいだろう。
本作はダブル無知シチュというストーリーだが、女側のみ無知という鉄板ストーリーがお好みであれば、同じくもじゃりん先生の「撫子さんはNo!って言えない」シリーズは外せないであろう。もはやギャグといえるレベルで何でも言うことを聞く撫子さんだが、何を隠そう本作1コマ目の今田新が観ているAVの女優も撫子と呼ばれている。同一人物の確証はないが微塵も違和感がない。ぜひ見比べて頂きたい。

あらすじ

童貞の今田新(いまだあらた)と、処女の間田初子(まだういこ)は日々オナニーに明け暮れているが、35歳が見えてきてセックスに対する焦りが出てきた。二人は出会い系アプリでマッチングし、早速ホテルに行こうとする。お互い勝手が分からないながらも、本能に従って本番に進んでゆく。

本作収録の単行本はこちら!!

撫子さんシリーズはこちら!!

Comments

No comments yet. Why don’t you start the discussion?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です