負けヒロインは負けてない!! [楝蛙] 湯気のむこう (快楽天 2026.09)

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copyright 2026 ワニマガジン 楝蛙

タイトル湯気のむこう
作者楝蛙
掲載誌快楽天 2026.09
ページ数37
ヒロインエマ/鈴木月乃
竿役黒沢旭
発射数1
公式タグショートカット / 中出し / カップル・夫婦 / 巨乳 / 恋愛 / 金髪・茶髪 / 陰毛
修正白抜き修正

もう7月も終わり。本日は快楽天から楝蛙先生の「湯気」シリーズ最新話をご紹介したい。

ゆくえ

本シリーズが今回の配信で完結したのか不明ではあるが、便宜上話数を付けさせて頂く。第1話となるのが「湯気のゆくえ」(快楽天 2021.4)だ。本作ヒロインのエマさんは単行本「恋のち交尾」のカバーガールに抜擢されている。

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copyright 2021 ワニマガジン 楝蛙

タイトル湯気のゆくえ(期間限定復活配信版)
作者楝蛙
掲載誌快楽天 2021.04
ページ数22
ヒロインエマ
竿役黒沢旭
発射数1
公式タグショートカット / 中出し / 同級生・同僚 / 学生 / 恋愛 / 金髪・茶髪 / 陰毛 / パイパン
修正黒棒による修正

本作時点では竿役は「黒沢」としか呼称されていなかった。ヒロインであるエマさんはハーフだけど日本育ちの帰国子女かつモデル級の美人という設定。黒沢と同じクラスだったが接点は無いと思っていた。黒沢の実家は「快楽湯」という昔ながらの銭湯を営んでおり、家業を手伝う彼は番台にも入っていた。そこにエマさんがやって来た。おそらく若い女性の客は少ないであろう快楽湯に同クラで顔見知りの超美人がやって来て、向こうもこちらを知っているという。キョドった彼は「ガイジンでも銭湯来るんだな」と失言してしまう。反省した彼は学校で、快楽湯のスタンプカードを渡す。50回入浴でオリジナルの銭湯グッズをプレゼントするというものらしい。「私に また来てほしいんだ?」ズバッと聞かれはぐらかす黒沢だったが、図星だった。そしてエマは通った。8ページ、二人はオゴリオゴられる関係となり、黒沢は「順調に惚れてしまった」のだった。夏の終わり、二人は差し向かいで手持ち花火を楽しむ仲となる。番台と客は距離を詰められない。それを乗り越えた二人は1mを切る距離感となった。そして季節は移ろう。

恋はボイラーのように

冬の日、風呂に入りに来たエマは、入り口脇で汗だくになっている黒沢を見つける。彼は番台では無くボイラーを担当していた。初めて快楽湯の裏口をくぐるエマ。セーラー服の上のコートを脱いだ彼女を見つめる黒沢。「そろそろまた転校なんだよね しかも今度海外でさ」、エマはあえて黒沢の方を見ず衝撃の事実を淡々と告げる。多くは語らないが明らかに動揺する黒沢を見て、エマは「黒沢ってさ 私のこと好き?」と聞いた。退路を断たれた上で切り札を出された黒沢は、30cm、エマの手が届く所まで距離を詰め、「うん」と答えた。それを聞いたエマが手を握り、立ち上がってキスを交わす。銭湯の暑いボイラー室での、最初で最後と分かっていながらの交尾。最近の楝蛙ガールズは年齢層がだいぶ高めになったが、スレンダーながらまだ発達途上のエマさんが激しく揺れる。本作は基本黒沢くん目線であり、しがない男子高校生に起きた奇跡のような一夜に感謝し深く心に刻み込んだ。本作は2021年の作品であり、今回続編掲載に伴って2026年8月25日まで復活配信されている。コメント欄は初期化されたが「いいね数」は過去掲載時点の数字を継承したため、2026年2月26日のランキングで突如首位に輝くという椿事があった。大きな声で言って良いか分からないが、本作は昔懐かし黒海苔修正のまま復刻掲載されている。

銭湯事情

私は銭湯が大好きである。転機となったのが仕事でとある大阪の会社に常駐するハメになり、色々と心身ともストレスフルな職場かつ遠距離通勤で参っていた(実際病んだ)。夏の盛り、汗だくの通勤経路上にあった今も営業している銭湯に入ったことがきっかけだ。本シリーズはあまり入浴中の描写が無いのだが、熱い風呂と水風呂を往復する「温冷交代浴」に味を占めた。その後東京に引っ越し、たまたま最初に出会った銭湯が結果的に最高だった。ちゃんむぎ先生「AV女優のウラの顔 」(失楽天 2023.10)で紹介した時はそのものズバリだったので名前を伏せたが、墨田区にある押上温泉「大黒湯」だ。ここの店主は非凡な才をお持ちで、銭湯の通常料金でありながら終夜営業を実施するとともに、多彩なコラボを成立させていった。さらにそれだけでなく、近隣の潰れかけの銭湯と提携し、資本を投じて大規模改修した上で繁盛させている。この成功モデルの最たるものが錦糸町にほど近い黄金湯だ。元々は立地は良いものの老朽化著しい寂れた銭湯だった。決して広くないのだがここを大黒湯店主がサウナ付きに全面改修し、1階にビールサーバ、2階にゲストハウスを併設した。コロナと重なったものの各媒体で紹介され全国から客が殺到する大繁盛スポットになった。本作の「快楽湯」は第1話エンドで一度改装している。大人になったエマさんが帰ってきたシーンだ。この時と2話冒頭とで若干モデルチェンジしている。ちなみに黄金湯は改装前からもともとマンションの1階という立地だったが、新装快楽湯はデザイナーズ建築でマンション型に建て直したとある。

銭湯は許認可業であり、上限価格は各都道府県で定められている。本作1話冒頭(高校生時代)の料金は450円。1話エンドそして2話以降では470円だった。3話にて快楽湯は神奈川県(から自転車圏内)にあると判明した。神奈川県の料金だと450円だったのは2010年から。470円は2015年から2020年までの価格だ。この間約10年という記載があるので、本作は490円への値上げ直前の2020年の話と考えられる(ちなみにこれは上限料金であるため、この金額より低い料金で運営することは法的には問題ない)。なお現在(2026年7月)時点での料金は570円である。なお上記は「大人」の区分であり、このほかに「中人(6-12歳)」「小人(6歳未満)」の3区分となっている。

ゆらぎ

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copyright 2026 ワニマガジン 楝蛙

タイトル湯気のゆらぎ
作者楝蛙
掲載誌快楽天 2026.04
ページ数26
ヒロインエマ/鈴木月乃
竿役黒沢旭
発射数2
公式タグフェラ / 巨乳 / 陰毛
修正白抜き修正

「ゆくえ」から実時間で5年の歳月を経て再会した2話。上述の通り1話エンドと2話冒頭の時間軸が同一なのかどうかは定かで無い。しかしストーリーとしては2話冒頭は「サプライズの再会」として描かれているので同一時間軸(つながっている)と以降解釈する。黒沢父が引退していることもありリニューアル快楽湯は家業では無くバイトを雇っている。一人が鈴木太一、彼は賑やかしである。そしてもう一人が鈴木月乃。本作はおそらく楝蛙先生作品初のWヒロインである(竿複数はある)。楝蛙作品は距離感の詰め方、「間さぐりあい」が魅力である。なので三角関係を持ち出すと三体問題が発生してしまう。本シリーズではエマというキャラクターと黒沢との関係性が確立している前提で、月乃さんが投入されている。私は何なら月乃さんの方が可愛いなと思うのだが、エマさんが満場一致の超美人という前提は崩れない。この点で敵わないと月乃さん自身も認めている。そんな月乃さんが手にする武器が「あざとさ」である。最後まで名前呼びしなかったエマさんに対して、月乃さんは「旭さん」と名前呼びを貫く。2ページ、月乃さんは「こないだの話」について振る。「学校が休みの土日に黒沢父に店番を頼んで旭さんとデートする」作戦である。これを黒沢がいなしたところで本妻登場だ。

今夜のシフトは譲れない

6ページ、月乃さんは実はエマという「昔の女」のことを知っていた。快楽湯に突如現れて消えていったハーフ美少女のこと、おそらく意気消沈したであろう黒沢のセガレのことを常連がネタにしないわけがない。とはいえそのエマのおかげで旭さんに悪い虫が付かなくていいやとタカをくくっていた月乃さんだったが、本人を目の当たりにして露骨に表情が曇る。虫除けどころかラスボス降臨、しかも厄介なことにエマさん自身に「その気がある」ことが見えてしまった。しかも本人が快楽湯で一夜を明かすという。今週末の土日どころか何も出来ないまま今晩の内に勝負が付いてしまう! 危機感に駆られた月乃さんは夜のシフトを太一から強奪する。案の定、営業終了後の浴室で二人きりになるエマと黒沢。彼の口下手もスパイスに二人は再会のベーゼを熱く交わす。風呂掃除の時は窓を全開にすると思うが閉めてあるところ準備万端である。しかしエロ漫画的にいよいよというところで月乃さんがわざと大声で割って入った。夜戦ルート回避成功だ。結果エマさんは翌々日に帰国。黒沢は駅まで見送りに立つも次の再会は1ヶ月後だ。背水の陣。月乃さんは掟破りの勝負に出る。業務上のトラブルを装って彼を客室に連れ込んだ。

繰り返すが男女間の距離の描写を大切にする楝蛙ガールズ月乃さんが、勢いで旭の胸でボロ泣きしたかと思うと、そのまま客室ベッドに押し倒した。密着からの勃起確認。「あんなハイスペ美人こんなことしてくれないよ?」と言いながらタマしゃぶり。竿および読者は実際にしてもらってないことを知ってるのでこれは効いた。そして乳首責めからのフェラ抜き一本。これで月乃さんには旭のシモ事情を聞く権利を得た。「エマと一回だけシた」という事実に彼女は勝機を見いだした。しかし同時に勝ちを焦った彼女は本作最大の過ちを犯してしまう。本作3話に続く。

むこう

「(エマさんと1回しかシてないなら)私は今日だけで2回する!!」そう言って彼女はシックスナインの体勢に旭を組み敷き、自分の準備を整えつつ口でもう1発ヌいた。そしてそのまま跨がり騎乗位の体勢に入ったところで2話エンドとなった。黒沢旭貞操の危機!! 3話冒頭、彼はコンドームを要求することで一旦お開き作戦に打って出る。しかしその程度織り込み済みの月乃さんはカバンからゴムを取り出し、「お口で装着」プレイでダメ押しを図る。ここだ。月乃さんはヤリ過ぎた。ここで黒沢旭の男根は萎える。様々な解釈は出来ようが、私は単純に「3連射は無理」説を推したい。荒稼ぎせず確実に2発目で仕留めれば良かった。しかし全ては後の祭りである。2話17ページ、「勃起した=私に性的興味を持った」と月乃さんは解釈した。これは必ずしも正しくない。男は不意に勃つのだ。しかし必然的に月乃さんはこの裏返しで「勃起しない=私に魅力が無い」と解釈せざるを得ない。そして改めて旭は詫びを入れた。6ページ、この奇襲作戦に次は無い。それでも「ここまでした」月乃さんなら2発の既成事実を盾に食い下がることも出来たろう。しかし彼女は退いた。私は楝蛙ガールズ初の「蛙化」発動とも読んだが真相は分からない。彼女はこれを最後に快楽湯を辞め姿を消したからだ。

負けヒロインは負けてない!!

しかし月乃さんは負けヒロインとして「リベンジ退職」を敢行していた。エマは快楽湯のゲストハウスから利用後のサンキューメールを受け取っていたが、そこに月乃さんは次の一文を付け加えた。

追伸
旭さんは乳首が弱いみたいなので、いっぱいイジメてあげてください♡♡

黒沢の知らぬところでエマさんは怒っていた。再帰国したことを黒沢に伝えず、日本での住居も快楽湯の方面と逆の鰐間町を選んでいた。「話したい」という黒沢に最後のチャンスとして、新居に30分以内に来いと住所を教えた。場所は神奈川県蛙浜市鰐間町ケロケロメゾン605。JR保土ケ谷駅と相鉄本線天王町駅に近い住宅街 横浜市保土ヶ谷区岩間町周辺をイメージしてみた。自転車で駆けつけた黒沢を家に上げ、先ほどの追伸文を突きつける。「すみませんでした!!!!」と土下座する黒沢に逆に驚いたのはエマさんだった。あの朴念仁がまさか。問い質された黒沢は「キスしてないし挿入もしてないけど乳首は責められて2発出した」と赤裸々に答えた。その上で「10年以上一度も他の女のこと好きになったりしてないから!!!!」と言い訳した。直情で正直な朴念仁であることが功奏した。エマは彼なりに操を立ててくれたのだと理解し、仲直りえっちで手を打った。1話の初回はとにかくほぐして入れて腰を振ることに全力だった。今回は月乃さんの置き土産通りに乳首責めがプラスされている。そして予想通りハイスペ美人エマさんはフェラも玉舐めもしてくれなかった。1話でゴムをつけていたかどうかは定かで無いのだが、今回はエマさんの希望でナマとなる。「責任とってよね…♡ 旭くん・・・♡」、3話冒頭で何としても月乃が言いたかったであろうセリフをエマさんが掻っ攫った。これで仲直りかと思いきや、本作最後のエマのセリフは「まだ…許してないからね?」だった。

湯気立ち上るコメント欄

この「湯気」シリーズに関して、これで完結とはどこにも書いていない。前後編表記でも無く本作は「第2話」と記載してあるし、どう見ても本作はオチていない。一方で本作とくに1話のkomifloコメントはかなり荒れている。私も以前「楝蛙ガールズの看板」と表したエマさんが満を持しての再登場となったのに、オチで寝取られ一歩寸前だったからだ。本人は未遂と言っているがチンコとマンコがくっついている時点でどうだろうか。結果的に元サヤになったがあれでは「エマさんが可哀想過ぎる」という声が上がり、擁護派との議論が発生した。わざわざブログにまで書いている私からすれば、完全フィクションであるエロ漫画のキャラクターにここまで思い入れと感情を掻き立てる人が多く居るというだけで本作は素晴らしいという感想しか無い。単なる性具ではない。エロ漫画にも血潮は流れ魂が宿るのだということを感じさせられる名作である。ちなみにこの先の展望について一言。1話で登場したスタンプカードを大人になったエマが持ってくるのだが、スタンプはこの時点で47個だった。この日入浴するので48。つまりエマさんはあと2回この銭湯に入りに来るという示唆かもしれない。そして50個のスタンプが溜まった時、黒沢は何か大事な物を贈るのだろう?

劇場版「湯気のゆくえ」

実は本シリーズにはもう一つの続きがある。同じく「恋のち交尾」収録の作品「夏のいたずら」(快楽天 2021.10)、ヒロインの茜さんと竿役祐二くんが冒頭見ていた映画その名も「劇場版 湯気のゆくえ」だ。主題歌は「湯上がりサンセット」という青春ラブストーリーらしい。これは当然1話のみを指していると誰もが考えていたが、本編が続くとなると話が変わってくる。これが湯気シリーズ全体の完結までを映像化したものと考えよう。最後まで見た茜さんの感想は「最後再会するんだ…」、祐二くんの感想は「王道だねー」だった。そう、最後には「再会」があるらしい。2話までの展開で再会となれば相手はもちろん月乃さんしか居ない。しかし結果黒沢を月乃さんが再奪取する、あるいはケジメえっちする展開を指して「王道」とは言いがたいだろう。俄然続きが楽しみになるでは無いか。熱く応援していこう。

「湯気のゆくえ」収録の単行本はこちら!! エマちゃんがカバーガール!!

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