幸せ100%妊娠END [そら豆さん] ♡REC (COMIC BAVEL 2024.10)

copyright 2024 文苑堂 そら豆さん

タイトル	♡REC
作者	そら豆さん
掲載誌	COMIC BAVEL 2024.10
ページ数	18
ヒロイン	長瀬紗菜
竿役	先輩
発射数	2
公式タグ	パイパン / 中出し / 後輩・部下 / 撮影・配信 / 淫乱 / 逆転
修正	白抜き修正

体調があまり戻っておらず性欲が着いてきていないのだが、ここからkomifloの更新が続く。そろそろ2024上半期のランキングも発表されるころなので更新していきたい。本日はBAVELから、そら豆さん先生の作品をご紹介したい。

幸せ100%妊娠END

そら豆さん先生といえば、「ヤレばデキる」をモットーとする妊娠検査薬エンドで知られている。近著「ご懐妊」は全作品ご懐妊エンドという稀少かつ大変めでたいコミックに仕上がっている。本作もネタバレ上等で、冒頭アオリに「幸せ100%妊娠END」と太鼓判が押されている。ヒロインの長瀬紗菜が、愛する先輩と既成事実を作ろうと彼の部屋で雑魚寝した上で、録画しながらひん剥くという導入だ。男2女2にする展開がよくあると思うのだが、本作は男3女1のアウェー状態から、男2体を睡眠薬で寝かしつけるという荒業に出る。肝心の先輩には謎の精力剤を酒とともに飲ませ、泥酔しながらもギンギンという勝ちパターンを作っている。「飲むと元気になる(酒マラ)」「飲むと勃たない」両パターンあると思うが、若いことは素晴らしい。そら豆さん先生の世界線には普通に避妊具が存在し、「ご懐妊」収録9作品のうち2作品はゴム有りでスタートしている。本作も紗菜さんはゴムを用意して臨んでいた。紗菜さんも多分に酔っているのか、先輩との疑似ピロートークを独演しながら挿入するという読者に優しい一人上手ぶりを魅せる。9ページ、一発絞った紗菜さんが転がしていた男2人を思い出し撤収準備に入るところを後ろから襲われる。フラグ回収かと思いきや、昏睡状態の先輩がなぜか2発目を求めて自ら動いたのだ。願ったり叶ったりと紗菜はそのまま応じる。先輩は意識がないらしいのだが、後背位から乳揉み乳首責めまでこなす。最終的に何発したのか、ダシに使われた男2人にバレなかったのか一切不明で先輩は思い出せもしないのだが、紗菜はその一部始終を録画していた。街中でのデート中にもかかわらずハメ撮りと妊娠検査薬をチラつかせながらご満悦というオチとなっている。本作タグに「逆転」とあるのだが、実質的には「逆転なし」と言える。

長瀬紗菜の罪と罰

本作の紗菜さんの行為は、男女逆ならよくあるエロシーンであり現実にヤればなかなかの犯罪行為である。本作における長瀬紗菜の罪状について見ていこう。もちろん非難する意図ではない。法律も妊娠も全て分かったうえで楽しむのが成人向け漫画である。なお下記に法定刑を併記したが少し端折った言い方になっている。冒頭「薬を盛った」事を自白しているが、これは暴行罪(刑法208条、2年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金)にあたる。睡眠薬の詳細は書いていないがかなり自信がありそうなので、麻薬及び向精神薬取締法違反(66条4、3年以下の懲役)に抵触している可能性が高い。商品名で言うとマイスリー・アモバン・レンドルミン・サイレースあたりは向精神薬である。さらにこの薬によって健康被害が発生していたら暴行から傷害罪(刑法204条、15年以下の懲役もしくは50万円以下の罰金)にグレードアップする。3ページ、さりげなくモブ男の頭を足蹴にしているのもご褒美暴行ないし傷害となる。同時に「ブサメン星に帰って!」と発言した部分は侮辱罪(1年以下の懲役もしくは30万円以下の罰金)が成立する可能性がある。ここまでは小手調べだ。

ご存じの通り、現在の「不同意性交等罪」(刑法177条、5年以上の懲役)は女が加害者であっても成立する。この点に関しては紗菜さんは完全にアウトである。酔わせてヤる行為はかつて「準強制性交」という罪状があったが、現在は「不同意」に一本化されている。以前も書いた通り「非親告罪」なので、事後に先輩が「同意があった」と庇ったとしても即取り下げとはならず罪状を決めるのは司法機関である。ついでにモブ男2人が見られる場所でヤッた事に対して、ご褒美公然わいせつ罪(刑法174条、6か月以下の懲役または30万円以下の罰金)の可能性もある。去年までならここまでだったが、2023年7月以降もう一つ罪状が増えている。「性的な姿態を撮影する行為等の処罰及び押収物に記録された性的な姿態の影像に係る電磁的記録の消去等に関する法律」通称「撮影罪」(同法2条、3年以下の拘禁刑もしくは300万円以下の罰金)だ。いわゆるスカート盗撮のようなものを迷惑防止条例以上の抑止力で取り締まるために制定された法律だが、不同意のハメ撮りも当然対象となる。撮るだけで犯罪が成立するのだが、不特定多数に見せるとさらに罪が重くなる(提供罪、同法3条、5年以下の拘禁刑もしくは500万円以下の罰金)。スマホに入れたまま街中で再生する行為は非常に危険である。ちなみに先輩の反撃も不意打ちであり不同意性交等罪を問われる可能性はあると思うが、誰あろう紗菜に一服盛られており意識がない中で刑事責任能力が問われるのは少々可哀想に思える。

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