第2回ワニマガxデビューグランプリ入選作品[鏡花あすか/あきあまれ]

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快楽天11月号に第2回ワニマガxデビューグランプリ(以下GP)の結果が発表された。旧ワニマガグランプリ(仮)が第23回(2025年6月)をもって終了し、後続の新人賞として今年設立された。賞金などは以前と同じだが、新GPは「未発表作品」だけではなく「実際に誌面に載った新人作品」から選ばれる点が大きく異なる。第一回の受賞作品は以下の通り。

  • [入選 25万円] トン子先生「放課後、幼馴染と…」(失楽天 2026.1)
  • [佳作 15万円] 大作先生「踊るッ!! 全裸情報機密室」(失楽天 2025.10)
  • [Komiflo賞 10万円] クルマヤ公道先生「封はしたけれど」(快楽天 2026.2)
  • [奨励賞 5万円] まっくてん!先生「華ちゃんのヤリかえし」(失楽天 2025.12)
  • [奨励賞 5万円] 灰綿たゆた先生「うまいものは宵のうち」(快楽天 2025.9)
  • [奨励賞 5万円] エセ林エフ先生「元娼婦のメイドは領主の次男坊に恋をする」(異世界楽天 vol.51)

komiflo賞というのは当ブログでも全力紹介したが、ノミネート全31作品の中から読者投票によって受賞作品を選出するという企画で、実際にkomiflo上で投票が行われた。残念ながらこれは初回のみだったらしく、第2回の告知からは消えている。そのため第2回のノミネート大賞がどこからどこまでか読者には判然とはしない(賞の記載としては「26年1月~6月発売雑誌のデビュー作」)のだが、基本的に上半期・下半期の掲載または持ち込み作品という枠組みは旧GPと変わらない。なおこちらはワニマガジン単独の賞レースであり、選考対象はワニマガジン誌に限る。

結果発表

komiflo上では今月号「かいらくどん」参照のこと。

そして今回発表された受賞作品は以下の通り。このうち入選作2作品についてご紹介する。なお江田島電気先生の2作目作品を別途レビューさせて頂いているのでそちらもぜひご参照頂きたい。

  • [入選 25万円] 鏡花あすか先生「罰ゲームセックスとかいうご褒美」(BEAST 2026.2)
  • [入選 25万円] あきあまれ先生「富留野さんはAV監督になりたい」(快楽天 2026.8)
  • [佳作 15万円] 江田島電気先生「ユニちゃんの秘密」(Weekly快楽天 2026 No.18)

[鏡花あすか] 罰ゲームセックスとかいうご褒美 (BEAST 2026.02)

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copyright 2026 ワニマガジン 鏡花あすか

タイトル罰ゲームセックスとかいうご褒美
作者鏡花あすか
掲載誌BEAST 2026.02
ページ数32
ヒロイン美月清花
竿役三瓶誠
発射数2
公式タグにおいフェチ / ギャグ・コメディ / 中出し / 同級生・同僚 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 恋愛 / 手コキ / 潮吹き / 陰毛 / ぶっかけ・顔射
修正白抜き修正

第1回GPではBEASTからの受賞作品が無かったため。こちらが初受賞作品となる。また12月発売の快楽天2月号は第1回に入っているのだがBEAST2月号は1月発売となるためギリギリ第2回でのノミネートになった作品でもある。本作のヒロイン竿役はルイ・セイラという二人の女子からイジメを受けている。ヒロインの美月さんは清楚美人でありほとんど八つ当たりの巻き込まれのように見える。竿役の三瓶くんは「汗っかきで体臭きつくて太ましくて」除け者にされがちなキモ男属性持ちだ。この二人が犯しあうことが制裁になるとルイ・セイラは考えていた。三瓶くんも美月さんに申し訳ないという気持ちだった。しかし美月さんはキモ男属性が大好物だったことから本作はエロくなる。結果として二人はルイ・セイラの言いつけを根底から破り、えっちなお仕置きを公然と要求した。残念ながらルイ・セイラは常識があったのだ。5ページ、パンとカレーライスを間違えた美月にまずはキッスしろと王様ゲームのようなノリで命令する。その気になっていた二人は不満足ながらもぶちゅっと交わす。9ページ、今度はミスドとケンタを間違った三瓶のせいでルイから手コキ命令を受けた美月は慣れた手つきで顔射までこなす。続いて14ページ、スタバと吉野家を間違った美月さんによってクンニ命令。自らスカートを下ろした美月さんがM字のまま机に横たわった。二人はルールを理解する。いよいよ本番に向けて「自販機のジュース」としてハンバーガーセットを差し出した二人に下った指令は「素股」。本番一歩手前の状態で二人はさらなる罰を求めてルイ・セイラに迫る。こちらの二人も全てを察し、ヤケクソ気味に「じゃあセックスすればいいじゃん!! これでいーんでしょっ!?」と言い放ち、公開本番中出しでオチとなる。

[あきあまれ] 富留野さんはAV監督になりたい (快楽天 2026.08)

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copyright 2026 ワニマガジン あきあまれ

タイトル富留野さんはAV監督になりたい
作者あきあまれ
掲載誌快楽天 2026.08
ページ数28
ヒロイン富留野愛
竿役先生
発射数3
公式タグフェラ / ギャグ・コメディ / 中出し / 制服 / 学園 / 学生 / 巨乳 / 撮影・配信 / 淫乱 / 痴女 / 陰毛 / ぶっかけ・顔射
修正白抜き修正

「アッパー系エロ新星」というアオリのついた本作。ヒロインは2年2組の富留野とるの愛さん。竿役の担任との進路調査で第一希望に「AV監督」と書いたことから本作は始まる。担任は自由意志で書いたモノではないと決めつけていたのだが、担任の小用中に彼女がビデオカメラを回し始めたことで風向きが変わる。富留野さんは既に同級生のハメ撮りをインターネットにアップしている人気投稿者だった。「企画・撮影・編集・プロモーション・竿役 女優以外全部私です!」いや竿役は違うだろと思うが、とにかく撮影に心血を注いでいた。「自信作」として見せられた作品は、よりによって教員男子便所で撮影されたもので、臨場感に屈した先生は富留野の前でイチモツをはだける。これが富留野さんのお眼鏡に適い、専属男優としてのオファーを出す。生徒の側からの熱烈な進路指導に戸惑いつつも、富留野さんは先生を口説き落とす。そして自らの女優としての初舞台の竿+撮影を先生に一任すると決めた。事後、テクニックは上出来ながら肝心のシーンが画角にすら入っておらず富留野さんに先生が説教されるところでオチとなる。

考察

両作品共にコミカルタッチでありながら、複数のエロシーンを織り交ぜる表現力の高さが受賞理由と言えよう。鏡花あすか先生はABCの階段を丁寧に登ってゆく王道の展開。あきあまれ先生は二つのエロシーンをシンクロさせるという離れ業を魅せた。それだけではない。エロ漫画に求められる創作性として、「セックスにもっていく論理飛躍と説得力」が不可欠だ。度々書いてきたように、セックスが公然と許される関係性は「夫婦」しかない。カレカノであれ風俗であれ、セックスには心理的にも法的にも高いハードルがある。そして「エロ漫画読者は原則としてセックスに事欠いている」という前提がある。外堀を埋めるような形で、登場人物が当然のようにセックスを始めるのは気に入らないのだ。一方で「赤の他人からセックスまでの距離感を一から語る」ボーイミーツガールをリアルになぞるのは男性商業エロのニーズに合わない(女性向けの場合はあるのかもしれない)。極めて短い尺の中で描ききる必要がある。かといってあまりに荒唐無稽かつ理不尽な作品だとエロかったとしても読者に釈然としない不可解さが残る。このために古くは未亡人や洗濯屋、近年では常識改変やサキュバスなど、ある種の共通前提をおくことで説明を回避する方法が採られている。これはある意味では設定を外部委託しており「逃げ」の手とも言える。「無理矢理」というのも一つの手段であるが、昨今の意識向上により読者ウケは宜しくない。

両作はどちらも竿役の心理にエロ漫画としての説得力を持たせている。鏡花あすか先生は「第三者からの命令」に従うという形で射精責任を「外出し」している。このポジションをJK二人にしたのも絶妙だ。多くのエロ漫画読者は女子高生に頭が上がらない。その上で棚ぼた的なえっちな命令を貰えれば何でもシたくなるというものだ。かつ、その上でヒロイン・竿役・読者の全員に「おあずけ」をさせる。はやる気持ちは最高のスパイスだ。しかも最終的にルイ・セイラが懲り懲りな顔をするところで、元々のイジメ行為に対するカタルシスもあり帳尻を合わせている。実に計算し尽くされたバランスだと私は感じた。

あきあまれ先生の作品もまたJKの優位性をベースとしている。こちらはもっと直截的に「担任」という職業上もJKに強く出られない、エロいことが出来ないという貞操帯をハメている。「イケナイことをする」という誘惑と葛藤は、外から眺める分には非常に魅力的だ。そしてそれを「録る」「見せる」という行為。他人のセックスは見たいし、自分のセックスは見せたくない。この相反する葛藤もまた、当事者で無ければエロい。読者はもとより他人のセックスをのぞき見しているのだから、作品内でエロ動画を見せられている先生の気持ちは痛いほど分かる。そして後半、一転して富留野さんがセックスを懇願してくる。これもポイントは「AV男優として」という点だ。男性は誰しも「自分の射精が何かの役に立ってほしい」という本能的欲求を持っている。単なる快楽や子作りを目的とするのでは無く、「セックスがビジネスになる」という愉悦。これまた読者には抗いがたい魅力である。両作品とも男性心理、読者心理をくすぐるポイントを初手から鷲づかんでいる。納得の入選だ。

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