どうして!? 何のために!? [もんちゃんrev3] セイサイ (失楽天 2025.07)

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copyright 2025 ワニマガジン もんちゃんrev3

タイトルセイサイ
作者もんちゃんrev3
掲載誌失楽天 2025.07
ページ数24
ヒロイン丸大豆太郎(偽)
竿役丸大豆太郎
発射数2
公式タグフェラ / 中出し / 女性上位 / 巨乳 / 淫乱 / 逆転 / 陰毛
修正白抜き修正

またしても配信スピードに追いつけていない。本日は失楽天から、もんちゃんrev3の作品をご紹介しゆう。

なりすましと青バッジ

本作のヒロインは結局名前が分からない。本作の発端として彼女が名乗っていた名前は「丸大豆太郎」、これは竿役のエロ漫画家のペンネームである。本作のテーマは「SNSなりすましアカウント」だ。Twitter(現X)は、有名人のなりすまし防止のために本人確認が出来たアカウントに対して「青バッジ」を付与することで本物であることを保証していた。これは原則Twitter社からオファーされるもので、「信頼に値し、著名であり、アクティブである」ことが条件とされた。このため青バッジはある意味で「なりすましに値する」ステータスシンボルでもあった。しかし2022年のTwitter買収により青バッジは有料サブスクリプション「Twitter blue (現X premium)」への加入が条件となっている。月額にして980円だ。このためステータスだったものが単なる「有料会員」マークのような扱いになり、なりすましに対する対策とは見なされなくなった(なお本人確認自体は行われるため、金を払えば必ず青バッジがつくわけではない)。ちなみに金バッジは企業団体の公式アカウント、銀バッジは政府機関ないし要人に付与される。

この「エロ漫画家なりすまし」だが、なりすましまでは実体験だともんちゃんrev3先生ご自身が報告されている。凍結に至ったようだがシャレにならない。

もんちゃんrev3先生以外にも、最近だけで多紋サカキ先生、ハイカ先生も被害に遭われているとの事だ。周知もかねて引用させていただく。

あたし、褒められてる?

上記の実被害とは異なり、本作ヒロインは丸大豆太郎先生のファンを拗らせた結果だった。丸大豆太郎先生は筆が早くスケジュールに余裕があるようで、わざわざこのなりすました張本人(以下「ヒロイン」)に逢いに行くことにした。ご承知の通りエロ漫画の作者が必ずしもハニトラ対象のスケベでは無いし、まして男性であるとも限らない。しかしヒロインは元々丸大豆先生と面識があった。彼女は先生が駅に着いたタイミングを見計らって自撮り、豊満なボディを晒した。対面待ち合わせのDMなら顔を写すはずだが、あえてそうしない。完全に狙っていた。対面。ヒロインは迷いなく丸大豆先生に向かって歩いてくる。ここが3ページ扉絵のシーンである。「何でもしますので…」エロ漫画の常套句が出た次の4ページ、ヒロインは漫画の仕上げ作業をしていた。困惑するヒロインというか読者に先生は語る。

あのアカウントに載せてた絵 トレスや転載じゃないよね / 俺の絵にテイスト寄せて描いてたでしょ / 腹立つけどそこは正直感心してたんだ / それもあって会うことにした訳だし… / 全く…あれだけ描けるんなら自分で活動しなよ / まあ今 修羅場だから手伝ってもらうけども…!! / 最近マジで進行ヤバいのにあんな事されて… / 俺 ホントに怒ってるんだよ!? 君も巻き込むからね!?

正直ヒロインがどういう勝ち筋を想像していたかは分からないが、色仕掛けが上手くいかなかったら告訴されても文句は言えない。商業作家なので会社まで挟まれて接近禁止とか宣告されるのも痛い。しかし現実は怒られるどころか家に上げてもらったうえ、尊敬する漫画家に自分の絵を認められ仕事まで任された。実質ベタ褒めである。普通にアシで応募したとしても、自分の絵を認知された上に作風を認めてもらえただけでその先生のファンになるだろう。ヒロインは分かりやすく調子に乗った

どうして!? 何のために!?

7ページ、突然の通いアシという共同作業を成し遂げた丸大豆先生とヒロイン、二人の間に認識の相違が出来ていた。ヒロインは許されたどころか完全に正妻気取りである。当然だ。そんなヒロインに丸大豆先生が取り出したのは「アシ代」だった。修羅場の漫画家あるあるなのか、なりすまし犯である彼女が有能なビジネスパートナーに見えていたらしかった。このひとつ前の作品、鶴賀先生「NG!(ノーガード)」のヒロインであるデリ嬢のとらちゃんは、拘束ねっちょりクリ責めでもナマ本番ガン突きでも金次第でOKという銭ゲバだった。普通はこうはいかない。アシ代を受け取るかわりにマッパになって先生を押し倒した。ヒロインは語る。

三年前…まだ先生がイベントに出ていた頃… 

[回想] ヒロイン『いつも作品楽しみにしています… せ…先生が大好きです!』

あの時も私は何でもすると…力になりたいと告白しました / 先生はそれを受け止めてくれましたよね

[回想] 丸大豆『ありがとうございます とっても嬉しいです! / 何でもか…ははは… / この先一人じゃ限界になったら手伝ってくださいね』

連絡先も受け取ってもらえて私はあの日から声が掛かるのをずっと待っていました / …でも いつまで待っても連絡はなかった… / 何度も限界原稿を繰り返しているのも見てきました / たまに間に合わない時もありましたよね / それでも頑なに手伝いを頼まず挙げ句には…頼む相手が居ないと投稿していましたよね? / 私の事はもう忘れられたのだとその時 思いました

わりと言い分は分かる。不器用だが相手を認め、相手を想って謎行動に走る。取った手段はややおかしいのだが、引用部分を二つ眺めるとこの二人はわりと似た者同士なのかと思えてくる。とはいえ修羅場明けのテンションと汗臭さのなか、脱稿・即・脱衣である。全裸での回想込み長ゼリフである。この期に及んで名前通り草食男子を決め込む丸大豆先生にヒロインが一喝する。声に出して読みたい。

こっちだって下心ありで告白したんですよ!! どうして気付かないんですか!? 何のためにチンポ付けて生きてるんです!?

隣人がちんぽ刈りにくる話

男性の率直な回答としては「おしっこするため」だと思う。でも脱稿直後の頭でネチネチ責められた丸大豆先生は言い返す「んな事知るかよ!!」ごもっともである。14ページ、脱稿・即・脱衣・即・挿入に踏み切る。誘い受けに成功したヒロインは「下の毛だってしっかり伸ばしてきたんですよ」「作画資料にして下さい」「体位も試せますよ」とアピールを続ける。既成事実に対して先生は「今後は色々頼むよ」と、彼女を正妻兼アシスタント兼デッサン人形とすることを決めた。しかし彼女の「セイサイ」はここからである。一旦仕切ろうとする先生にゴービハインドからのガッツレンチ(レスリング的には+2ポイント)。からの種絞りプレスでさらなる既成事実を獲りに行く。事後、前振りもなく先生の隣の部屋に引っ越してきた彼女が合いカギをプレゼントするところでオチとなる。結局ただの痴話ゲンカであり、ストーカーというよりはノロケ話を聞かされたかのような比翼連理の美談であった。しかしコメント欄を読んで気付かされる。本当に隣の部屋は空いていたのだろうか? 躊躇いなくなりすましアカウントを作る彼女が隣人を円満に、せめて合法的に立ち退きさせたのだろうか? 円満ならなぜ事前に丸大豆先生に伝えなかったのか? どうか拗れることの無いよう二人の世界で幸せに生きてほしいと願うばかりだ。

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