四月の君は嘘 [ホムンクルス] 春を追う (快楽天 2026.06)

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copyright 2026 ワニマガジン ホムンクルス

タイトル春を追う
作者ホムンクルス
掲載誌快楽天 2026.06
ページ数31
ヒロイン小井川璃々
竿役千草先輩
発射数2
公式タグタイツ・パンスト / JD / 処女 / 巨乳 / 後輩・部下 / 恋愛 / ミニ系・小柄 / 陰毛
修正白抜き修正

5月に入った。本日は更新したての快楽天から、大看板ホムンクルス先生の作品をご紹介したい。もちろん巻頭かつ表紙も担当されている。

絶対っ!

本作ヒロインは小井川璃々りり、竿役千種先輩の高校からの繋がりである。ホムンクルスガールズは皆設定年齢以上に若く見える中で、小井川さんは自他ともに認めるちんちくりんである。中学生に間違えられる大学生どころか、お酒の飲める20歳超えだ。もちろん可愛い。しかし本作でフォーカスが当たるのは竿役の千草先輩の方である。もともとホムンクルス先生の作品は竿役目線でヒロインの機微を読み解こうとする展開が多い。本作は珍しく竿役の過去まで含めてズームインしてゆく意欲作である。

リア充爆発しろ

男性向けエロ漫画全般そうなのだが、基本的に「二枚目キャラ」というのは存在しない。イケメン設定されるキャラは数あれど、男女関係などどこかに難がある「三枚目」、もしくはNTR含めた敵役として描かれがちだ。もちろん理由は「単純にムカつく」からである。ただでさえ出会ってすぐのインスタントセックスが求められる読み切り短編で、冒頭あらわれたイケメンがヒロインを掻っ攫って食い散らかすのではカタルシスも何も無い。どう描写してもヒロインが「顔で転んだ」ように見えるのはエロ漫画読者として面白くない。もちろん荒井啓先生「秋桜の咲いた日に」の弘樹のように6話かけてイケメンらしいクズさを描写してくれればそれもまた武器になる。そうでなければ早々に「隙」を見せてくれないとヤリ切れない。

経験者採用

なぜ男にとってイケメンはいけ好かないのか。妊娠出産を目的とする性行為をするにあたり、手当たり次第にヤリたい男性と違い、大きなリスクとコストを求められる女性は相手の見極めを慎重に行う必要がある。しかし一人の女性が男どもを見極めるには限度がある。その時に女性が重視するのは「他の女性の評価」なのだ。コミュニティ内のある女性に認められた男性は、「女目線での厳しい審査をバスした」とみなされ、他の女性からの警戒が緩む。そうして女性との対人経験値が上がれば上がるほど、ますます女性から優良物件扱いされるのだ。これは一対一の結婚という制度が出来る前からの本能的なものであり、「彼氏持ちはモテる」「既婚者はモテる」そして「童貞はモテない」のだ。就活で言うところの「経験者採用」と同じで、そうはいっても誰かは未経験者に経験を与えないとこの仕組みは回らない。女性にとっては男性経験値は必ずしもプラスに作用するとは限らないので過小評価されがちだが、姉妹など元々女性と関わる機会が多いもしくは共学校で異性の友達を持つことは場合によって学歴以上の大きなアドバンテージになりうる。見合い結婚があった時代はそこで救済が入るわけだが、現代においてはますます二極化が進んでいる。これが前提だ。

はじらい、はじける

ネタパレ的ではあるが、本作は12ページを境に印象がガラリと変わる。前段は大学でもプレイボーイで通っている千草先輩の独壇場である。慕ってくれている高校からの後輩小井川璃々に「相変わらず男は苦手?」とウエメセで先輩風を吹かす。小井川さんが「私だってっ…ごっ…合コンに誘われてたり するんですから…っ」と反発すると「やめた方がいいと思うなー」「小井川には向いてないって」と一見親身に説得する。ここまでの流れだけなら、同号掲載のどじろー先生「あっくん嫌い!」のあっくんと同じっちゃ同じである。向こうはヒロインの楠木ゆづさんが一切抵抗しないので話はここで終わる。おこちゃま扱いされたと感じた小井川さんは反駁し、売り言葉に買い言葉で千草先輩はまんまと小井川さんをラブホに誘い込んだ。小井川さんを後ろ抱きにする千草先輩。ホムンクルス先生のエロ導入には必ずヒロインの「羞恥」が根元にある。近年はヒロイン側がリードする展開も多いエロ漫画であるが、「性的同意はしているものの正面切ってのHは恥ずかしい」を描かせたらホムンクルス先生に勝るものは居ない。本番に近づくほどに高まる羞恥。それが最大限はじける瞬間、「はじらいブレイク」が訪れる。

あっくんと千草先輩

普通ならヒロインが積極的になるターニングポイント。しかし12ページ、本作ではヒロインが拒絶して帰ってしまう。ここで話が大きく変わる。なんとイケメンタラシの顔をしていた千草先輩には同情するほどでも無い哀しい過去があったのだ。断片的に明かされるのでエピソードを箇条書きにまとめる。

  • 生徒会の先輩後輩だった千草は、推薦が決まった高三の冬も後輩の小井川に構っていた。
  • 小井川さんが生徒会室で女子生徒に聞かれ「千草先輩のことはムリ」と言ったのを先輩自身が聞いてしまった。
  • 小井川さんが贈った本命バレンタインチョコを受け流してしまう。
  • 二年後、小井川さんが同じ大学に入ってきたのを別の女(恵麻先輩?)に聞かされるまで知らなかった。
  • 女に勃起しない。

特に最後の項目を事前に聞いていたら印象は大きく違っていただろう。とんだタラシである。直接言ったとは到底思えないのでED男友達に知れ渡るというのはなかなかにエグい。あっくんと千草先輩はどこで分かれたのか? あっくんは明確に上述の通り、対女性コミュニケーション能力の絶望的な欠如が前提にあり、それが奇跡的にヒロインとの蜜月関係に導いた。一方で千草先輩はイケメンに起因するであろう豊富な女性経験が、女性への「過適応」を生んでしまった。照れずキョドらず、女性に対してあまりにも普通にトークが出来るが故に、小井川さんの「好意」さえ簡単にあしらってしまったのだった。(EDなのに)苦も無くラブホに連れ込む手練手管はホンモノだ。しかし「本当に好きな人」を簡単にあしらってはいけない、ということに気付けなかった。モテない私ども男性読者諸氏からすれば、あっくんに訪れた奇跡の方がより親近感がある。とはいえ「あの時こうしていれば違う未来もあったかもしれないのに」というレバタラは誰にでもある。ヤれたかどうかはどうせ誰にも分からないのだ。

四月の君は嘘

しかしここはエロ漫画なので、17ページ、グダる千草先輩のもとにチャンスの女神は再度現れる。しかも小井川さんの方からはじらいブレイクしてきたのだ。襲われた時と同じダッフルコート、同じ縦セタ、同じ黒スト、スカートも丈はほぼ同じである。カモがネギ背負ってきたどころかアツアツに火が通っていた。22ページ、フル勃起の千草先輩が勢いで処女を貫く。小井川さんは男性経験が無いという触れ込みなのに、「私のことも…ちゃんと気持ちよくしてください…」「だめです先輩…っ♡ ちくび…一緒にしちゃ…んぁッ♡」「き…もちいい… せんぱいと…せっくす… きもちいいです…っ♡」満点のセリフ回しである。そして事後、千草先輩が愛の告白をして小井川さんが「嘘つき」と返すまでパーフェクトだ。ホムンクルス先生としても、さすがにこのままでは千草先輩がイイ夢見すぎと思われたのだろう。校舎裏で縦セタをたくしあげてブラ見せしながら涙ぐんで「最後まで責任取ってください…」と言った口で「私そんなチョロくないです!!」も無いもんだ。勝ち確定の恋の駆け引き、春ならではのうららかなオチである。間違いの無い名作だ。

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