まじめ、ひよわ、おいめ [punk] しっかり者の山田さん 好きな食べ物(※ぼく)の前では我慢できない! (ゼロス #135)

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タイトルしっかり者の山田さん 好きな食べ物(※ぼく)の前では我慢できない!
作者punk
掲載誌ゼロス #135
ページ数37
ヒロイン山田
竿役坂口
発射数3
公式タグフェラ / ポニーテール / 同級生・同僚 / 女性上位 / 手コキ / 淫乱 / 童貞 / 貧乳・微乳 / 逆転なし / 陰毛
修正白抜き修正

本日はゼロスから、punk先生の作品をご紹介したい。当ブログは紹介作品のタイトルをURLに入れているのだが、punk先生の名作は過去作含めてタイトルが長い傾向がある。本作もなかなかだ。

人間の三大欲求というと一般に、食欲、睡眠欲そして性欲を指す。それっぽいが特に根拠がなく物議を醸す概念らしい。特に「睡眠欲」なるものが争点になり「物欲」「承認欲求」や「排泄欲」と競合している。私も同感だ。欲というのはある種の「不必要性」- 要らなくても求めてしまう – が必要だと私は思う。睡眠が足りていない人は居ても身体が求める以上にとりすぎて困っているという人は稀だ。生命に不可欠だとしても「呼吸欲」と言わないのはやはり必要以上に呼吸する人が居ないからだろう。その点、多くの人間が不必要な食と性への欲を抱えている。ただ前者は「どれくらい必要か」についてある程度の理解と納得感がある。性別人種を超えて、同じ体格の人間の一人前量は大差ない。対して性欲の「必要量」は全く分からない。まして性行為自体の必要量は人生全体での性欲に比べればゼロに等しい。人種はともかく男女間での差も限りなく大きい。そして何より、誰がどれだけの性欲を抱えてどれだけ解消しているのかが客観的に分からない。さらに厄介なことに、食欲の発露がとりたてて問題にならない(食欲を刺激する広告が規制されない)のに対して、性欲は「基本無いもの」として扱わねばならない。性欲は本能に根ざしていると誰もが認めるのに、個々人にとっても社会にとっても面倒なものなのだ。

マラ損

本作は学校の強制参加行事である「長距離走」から始まる。運動は性欲を合法的に解消できるとされ、効果はともかくとにかく身体を持て余す学生に激しく推奨される。しかし本来メシが旨くなるはずの運動でも個々人の限度があり、それを超えると必要な栄養補給が出来なくなる。本作竿役の坂口くんがまさにそれだった。彼は虚弱で周回遅れだったが真面目に務めを果たそうとしていた。そこに後ろから現れたヒロイン、「リズミカルな足音といい匂い きれいなフォーム 陽光に汗の流れがきらきらして 一瞬のことだったはずなんだけど ずいぶん長い間みとれていたような気がする」山田さんが駆け抜けてゆく。そこにpunk先生の描写が説得力を与える。セクシーという言葉から最も遠い、ビビッドな脚線美が通り過ぎる。そんな彼女が坂口の視野から遠ざかり、彼の名を呼んで戻ってきたところから本作は、坂口の悪夢は始まる。

ゲロ

坂口は低過ぎる体力の限界を超えてでも走り切ろうとしていた。女子に抜かされたとしてもそれが彼の男気だ。しかし彼は山田さんに救護テントまで担がれて寝かされていた。状況を理解した坂口は、不名誉を返上すべく走り出そうとした。しかしつんのめった坂口はあろうことか山田の胸によりかかって嘔吐してしまった。美しく走る山田さんの足を止めただけでなく汚してしまった。坂口の自尊心が砕け散る。そんな彼を山田さんは最後まで見届ける。事後、保健の先生(女)が坂口家に連絡をと聞くと家に保護者が居ないという。なんとそこで山田さんが坂口を一晩自分の家で見守るとまで言ってくれたのだ。ではと保健の先生が山田家に電話しようとすると、こちらも保護者不在だという。「じゃだめじゃん!?」という先生、「あたしが変な気起こすっていうんですか!?」と食い下がる山田。この時点で変な気は起こしていたのだが、坂口くんの口出しで有耶無耶になっているのが面白い。

まじめ、ひよわ、おいめ

山田さんの中でいつ火が点いたのかはよく分からない。少なくとも前々から坂口をタゲっていたという話ではない。34ページから山田さんの回想があり、「幼少期に自分を慕っていた虚弱な弟が居たが、両親の離婚で離れ離れになった」と過去が示唆されている。その中で「おねえちゃんにぜんぶだして?」という淫靡なワードが入っており、少なくともここで山田さんの下腹部に火が灯る。坂口の無様さが山田さんのノスタルジーを刺激したのはそうなのだろう。しかし山田さんのリミッターを外したのは、坂口が持つ「まじめ、ひよわ、おいめ」という三種の神器だ。このどれが欠けていても山田さんは坂口を家には上げなかったろう。むろん男女逆なら目に見えて卑劣であり、山田さん本人が事後に贖罪している。「魔が差した」としか言いようのない、純真乙女の性衝動であり、完全犯罪だ。これが成人同士の凶行ならば「ダーク系」「ハード系」というタグを付けたい。しかし山田さんは完全な舞台を設えたものの、踊り方はよく知らなかった。浴室で手コキの味を覚えた(思い出した?)彼女は、泣きじゃくる坂口に顔面騎乗する。弟相手には出来なかったであろう、窒息寸前の本気クンニ。そしてそのまま挿入した。

今夜僕が頂かれるのは、、

本作はあくまで竿役目線で進む。しかし竿役は風呂シーンの後おおよそ意味のある言葉を発していない。彼は抵抗するのを諦めていた。彼氏でも友達でも無い、弟でも無い、ペットでもない、「供物」だという自己認識に達した。冒頭に書いたとおり、食欲と性欲は似て非なるモノである。しかし相手の性欲が可視化出来ない世の中で、この二つは混同する。男が精液を飲ませたがるのもその一つかもしれない。坂口は山田さんが自分の何をかは分からないが、食らおうとしていると認識し、身を任せた。そして自分の身体の一部が山田さんの膣内に入ったのを感じて、「正確にその通りの意味で ぼくはいま山田さんにたべられているんだ」と腹落ちした。実際には山田さんが喰い千切っていたのは坂口の「尊厳」だ。警告や恫喝を繰り返しても組み伏せた坂口は逃げようとしない。それどころか坂口は山田さんに何も求めない。男女逆なら怪しげな薬物やら催眠アプリやら人格排泄やらで無理矢理奪い取る過程まで書かれないと納得感がない。punk先生はわずか数ページの導入と、濃密すぎるおねショタプレイだけでこの前提を読者に伝えきった。

濃厚おねショタプレイから始まるラブコメ

しかし事後、punk先生の良心が二人に救いを与える。8ページ、「死なねば…今すぐ さばきは受けるから…」ゲロったことを河原で心底詫びている坂口に対して、36ページ、自らの夜の惨劇を思い出して「さばきは受けるから…」と返した。そして本作は8ページからラスト37ページに飛ぶと、ボーイミーツガールのラブコメとして綺麗に繋がる。坂口は綺麗で強気な初彼女を、山田はかつて失った弟の代償を得る、というきれいなオチである。そういう意味では青年ラブコメの「いきなり最終回」的な読後感と言ってもよいかもしれない。エロの実用性としては「逆転なし」なので人を選ぶかもしれないが、要所要所でツボを突きHシーンはドロドロしながらも全体を綺麗にまとめあげるpunk先生の真骨頂と言える作品だ。

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他に好きなやつもおらんし消去法であんたにしとくわ。

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