copyright 2026 ワニマガジン イゲドアハ
| タイトル | 全員酔っていたのでノーカンです! (1/2) |
| 作者 | イゲドアハ |
| 掲載誌 | WEEKLY快楽天 2026 No.19 |
| ページ数 | 23 |
| ヒロイン | さら |
| 竿役 | たくみ/だいち |
| 発射数 | 0 |
| 公式タグ | JD / 乱交 / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 複数 |
| 修正 | 白抜き修正 |
copyright 2026 ワニマガジン イゲドアハ
| タイトル | 全員酔っていたのでノーカンです! (2/2) |
| 作者 | イゲドアハ |
| 掲載誌 | WEEKLY快楽天 2026 No.20 |
| ページ数 | 25 |
| ヒロイン | さら |
| 竿役 | たくみ/だいち |
| 発射数 | 5 |
| 公式タグ | フェラ / パイパン / JD / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 複数 / ぶっかけ・顔射 |
| 修正 | 白抜き修正 |
本日はweekly快楽天から、久々の凱旋イゲドアハ先生の2部作をご紹介したい。Weeklyはマガジンラックですぐ上書きされていくので、当ブログのリンク(画像をクリック)していただければ幸いだ。
男女兼用
本作のテーマは「男女兼用(ユニセックス)」と巻頭アオリにて明言されている。当ブログ始まって以来最も重いテーマだと受け止めており、まとめるのに一週間以上かかった。まず大前提として「男と女の営み」つまりへテロセクシャルもしくはストレートのエロのみをここでは考える。女性向けR18はいわゆるBLが少なくない規模を占めているが、男性向けホモ・レズも含めて除外したい。この範疇に絞ると本質的に性行為そのものは男と女で成り立っており、本来セックスと聞いて想起される行為は男女とも同じモノであるはずだ。もちろん現実には男性向けエロコンテンツと女性向けエロコンテンツはぱっと見でも分かるほど分化している。しかし同じ行為を描写している限り、そこに結節点は存在するはず。両者が重なりあうゾーンはあってしかるべきなのだ。一つの方向性として当ブログでも以前ご紹介した「WANIMAGAZINE COMICS FEMMES」が存在する。これは「男性向けエロとしてリリースした作品をほぼ表紙とタイトルのみ付け替えて女性向けに流通させた」レーベルである。亜美寿真先生、トウ先生、雲呑めお先生、瀬尾日々照先生など当ブログでも紹介した作品が多くリリースされている。どれも男性ウケが無かった作品では無い。男性向けエロで大当たりした作品を展開しており、続いているということは好評を得ていると考えて良さそうだ(がるまににおけるワニマガジン社のフォロー数は執筆時点で17,891件ある)。

女性向けエロの需要
性器描写にまみれた男性向けエロが暖簾の向こう側にあるのに対して、女性向けエロはBL/TLの棚の中に紛れている。女性向けコンテンツ全体の売り上げは伸びており、書店でのBL/TL(対象はほぼ女性)の棚はライトノベルの棚(女性向けも一部含む)と大差ない規模にある。しかも男性以上にセキュリティの観点で電子派が多く、コロナ禍も普及の追い風になった。三次の旺盛な需要と供給がある男性向けと違い、商業二次エロというカテゴリでは男女比は拮抗どころか女性向けに傾きつつあると言ってよいのだ。下のグラフはロマンス小説カテゴリ(紙)の世界年間売上推移だ。

男女兼用への要素
その1 女性客層の多様性
とはいえエロに限らず女性向けの二次コンテンツは未だに模索が続いている。今でこそ定番となったプリキュアシリーズでさえ試行錯誤を続けており商業的にも伸び悩んでいる。裏返すと男性向けコンテンツはとにかく分かりやすいとされてきた。エロに限ればとにかく女体を盛ってビジュアルで押せば男は反応する。細かい趣味嗜好はあれども、脱いでヤるという王道のスタイルが否定されることはまずあり得ない。そしてエロにおけるゴールも「射精」という行為に集約される。エロ漫画であれAVであれ、男性向けはこのプロセスとゴールがエロの必要十分条件なのだ。
対して女性向けはこの明確なゴールが無い。ハーレクインでお馴染みのロマンス小説にはエロ度のレベル分けが存在する。本家のハーレクイン日本版では「ロマンス」「イマージュ」「ディザイア」の3つのカテゴリ(これ自体はエロさだけを基準にしたものではない)がありこの順に描写が濃くなるとされる。海外版ではもっと露骨に5段階評価がある。重要なのは「甘口」があることで、ロマンス的なストーリーでも描写的には「二人は幸せなキスをして終了」でも満たせる需要があるのだ。ここは女性側のチョイスなので、男女兼用を目指すためには「辛口」つまりエロ描写濃いめを好む女性層に訴求するしかない。

| レベル | 引用元サイトでの説明(Google翻訳) |
|---|---|
| Clean | 「クリーン」とは、本の G内容に対する道徳的な判断ではなく、性的な描写が一切含まれていないことを意味します。物語の焦点は、登場人物間の感情的な関係性にのみ向けられています。手をつなぐシーンやドラマチックなキスシーンはあるかもしれませんが、性行為は一切描写も示唆もされません。クリーンロマンスの特徴は、下品な言葉遣いも一切ないことです。クリーンロマンスは、ティーンエイジャーの恋愛、感動的な恋愛、アーミッシュの恋愛などでよく用いられます。 |
| Sweet | 清純なロマンスの一歩手前にあるのが、甘いロマンスです。ここでは、セックスは物語の一部ですが、親密な行為はすべて密室で行われます。セックスにつながるシーンは、画面が暗転するか、 実際にドアが閉まることで終わります。露骨なセックス描写がないため、このレベルの熱さは、ティーンロマンス、感動的なロマンス、アーミッシュロマンスなどで人気があります。 |
| Sensual | 次に、官能的なロマンスについてです。登場人物たちの関係における肉体的な要素は、これまで以上に顕著になっています。情熱的なキスは必須であり、少なくとも1つの親密なシーンが登場しますが、それは婉曲的に表現され、行為そのものよりも登場人物たちの感情に重点が置かれます。 |
| Steamy | さあ、いよいよ本題に入りましょう!この官能的なロマンスには、複数のセックスシーンが含まれており、中には露骨な描写もあります。もちろん、遠回しな表現や婉曲的な表現もいくつかありますが、登場人物たちの欲望や空想を垣間見ることができます。 |
| Spicy | セックスシーンがあり、しかもかなり露骨です!スパイシーロマンスでは、すぐに、そして頻繁にエロティックなシーンが登場します。スチームロマンスとスパイシーロマンスの主な違いは、セックスシーンの数です。あらゆる身体部位が描写され、様々な魅力的な方法で使用されます。タブーとされるシナリオもあり、そのため、このレベルではBDSMやダークロマンスがよく見られます。 |
| Erotica? | エロティカは単なる性的描写の段階を示すものなのか、それとも独立したジャンルなのか?ロマンス小説愛好家の間でも、この問いに対する結論は未だ出ていない。エロティカでは、セックスは物語の一部であるだけでなく、物語の 中心を成す。エロティカはしばしば筋書きや感情の深みに乏しく、登場人物の成長は性的な発見を通して描かれることが多い。エロティカは一夫一婦制やハッピーエンドといったジャンルの慣習を時に覆すため、読者や業界関係者の中には、これを別のカテゴリーとみなす者もいる。 |
その2 性的対象への詳細な描写
男性向けエロは二次三次問わず「女体の美しさを見せる」ことに最大限のウェイトをかけている。この点は女性向けエロでも大きく変わらない。対して男性向けでは竿役の存在が透明に描写されることが多い。名無し顔無し、あげく絡みのシーンでは本当に(パーツ以外)透明に描かれる事さえ珍しくない。これはどう考えても女性向けとは言えない。竿役がイケメンに描かれているだけでも十分ではない。例えばグラビア写真集、女性向けは写真だけではなくある種の「ストーリー」が実際文字含めて書かれることがほとんどだ。そこにはシチュエーションがあり、セリフがあり、表情がある。写真自体も何かをしているシーンが多い。男性向けグラビアは驚くほどに何も情報が無い。名前とカップサイズ以外、被写体がどこの誰で何をしている人なのか(宣伝を除いて)何も分からない。本人が書いたと思えない意味不明なポエムが載っていたりする。男性向けでは「ノイズ」として扱われる登場人物のパーソナリティが、女性向けでは売れ行きを左右する不可欠な存在なのだ。昨今komifloに配信される作品の多くは竿役がしっかり描写されているため、この部分は男女兼用に近づいていると言える。
その3 射精の必要性の説明
上で述べた通り男性向けエロは全てゴールが明確である。男性の生理機能がそうなっているからだ。女性はそうなっていない。男性は女性器の構造が分からなくても入れて出したいとしか考えないのに対して、女性は男性器の構造を知っていたとしても「挿れたい」に至るナラティブが必要である。そして言うまでもなく女性にとって授精そのものに性的快感はなく、むしろスタートである。男性向けでは女性のプライベートルームを覗くがごとくに「断面図描写」で本来見えるはずのない子宮まで描写することで射精シーンを可視化しようとする。これもまた女性にとって性的興奮を掻き立てるとは思えない。本来男女問わず、セックスはスキンシップでありゼロ距離のコミュニケーションである。両者が気遣い、ケモノとしての汚さから目を逸らしつつ、声を掛け合って成立へと導く組体操なのだ。男性と違い、女性はこの過程のどこかにあるかもしれないゴールを見つけなければならない。このプロセスが必要なのだ。そして上で言うところの「甘口」であれば射精すら必要が無い。男女ともにエロのコンテキストで妊娠を楽しみたいわけではないのだから、膣内射精など無いに越したことはないのだ。
ボディスーツ
本作は男女兼用というテーマに対するイゲドアハ先生からの一つの解と言えよう。ヒロインさらと竿役たくみとだいちの三人は以前から親交のある大学生だ。本作は飲酒することが必要なので全員20歳超えである。時系列的には後編の14ページから始まる。飲み会で外の空気を吸いに出ただいちが、電子タバコを喫っているさらちゃんと出逢うところから始まる(電子タバコはニコチンが入っていなければ20歳未満okらしい)。さらちゃんが着ていたレオタードみたいなインナー(ボディスーツ)にたくみがツッコんだところからひとしきり盛り上がる。ボディスーツの男ウケが悪いかどうかは詳しく存じ上げないが、総じて問題解決型と言われる男性脳にとって「脱がし方が分からないパーツを嫌う」という一般則はありそうだ。童貞ほどピタピタスーツよりフレアスカートを好むと私が信じる理由である。

焚き火と焼けぼっくり
後編17ページ、「白玉パフェ頼むやつ」「はしゃぎすぎ#ワニロック」(グラサン重ね掛け)「おつかれ〜」(串カツ屋での打ち上げ的な呑み)「焚火きもちぇ〜」、この4カットが本作の性行為のキモである。クセの強めな設定を貰いがちないつものイゲドアハガールズと比べて、ヒロインさらちゃんのパーソナリティは本作全体を通してあまり描写されていない。対して竿役どもは実にイイ遊び方をしている。ここが季節の移ろいを含め、男2女1の関係性の深化を裏付けるストーリーとなっている。と同時に、プラトニックな関係性という部分 – 男性から見れば「牽制と性欲抑制」がひしひしと感じられる。実際このシーンはほぼ事後に提示されるのだが、クライマックスに向かって女性読者の心を焚き付ける描写といえる。
大地と海にまたがる空
本作舞台はさらの家飲みのシーン。上記の通りこのメンツで飲んだのは今回が初めてというわけではない。竿役その1のたくみ君(メガネの方)はベッドの上に上がって枕を尻に敷く程度には距離が近い。そしてその後遅れて駆け込んでくるのが竿役その2のだいち君(糸目がちな方)。Weeklyの表紙のスリーショットでは、左からだいち・さら・たくみの順だ。「大地と海にまたがる空」といった命名だろうか。本作はタイトル通りワンナイトの話であり、服装も当日のものを踏襲している。

本作の相関図的には、明確な矢印は「だいち to さら」しかない。だいち君はさらちゃんへの恋愛相談をたくみ君にしていたという記述がある。しかし「さらに彼氏がいる」という周知らしい前提が男2人を押し留めていた。しかし夜も更け、この三人以外が帰った後で唐突にさらは「先週彼氏と別れた」と期せずしてタガを外した。この飲み会自体の名目と他の参加者は不明だが、恋バナに目がない連中の割に家主の破局事情は悟られていなかった。一方で前編7ページ、さらは「あいつのためにお前らと会うのひかえてたのにさあ」とグチる。にもかかわらず三人集まったのは急に決まった飲みなのか、多数の男と家飲みする分には束縛しないタイプなのか、図々しくも元カレも元カノ宅の飲み会に参加していたのか。しかし酒も回ったたくみ君はさらに「じゃあ…オレでよくね」とブッ込む。その上で前編8ページ、酔っているが真顔で繰り返した。ベッドはだいち君がダウンしていたので、そのままソファでおっぱじまる。
「自分のホーム」「求められる」「選べる」
このままイケばちょっとリッチテイストな男性向けエロである。前編11ページ、いったんさらちゃんがたくみ君を突き放す。「あっぶねー!!! ノリで友達とセックスするとこだった!!!」。総員注目。さらちゃんからたくみ君への暗示的な矢印が無いことをここでハッキリさせた。その上でだいち君を参入させる。さらLoveなだいち君はその怒りを手を出したたくみ君に向ける。ここでさらちゃんはだいち君の矢印を認識する。前編13ページ、たくみ君はさらちゃんの事が好きだとは明言していない。だいち君の恋愛相談に対して「ややこしくなるから(何かを)言わなかった」だけだ。「さらはお前のことをオトコとして見てない」と言いたかっただけかもしれない。ただ少なくともたくみ君もさらちゃんの事が嫌いではなく、できればヤリたいとは思っていたことも確かだ。生物的に女性性欲が湧き立つ要素「自分のホーム」「求められる」「選べる」が急に出揃った。さらちゃんは全てを酒に委ねた。
Weekly快楽天恒例の表紙3枚脱ぎで竿役がいること自体異例であるが、ちゃんと3人とも脱衣してゆく。残念ながらカラー表紙で竿を白抜きするのは頂けないからか男衆のパンツは脱げなかった。作中ではたくみ君の方が黒タンクトップなのだが、表紙では何故か逆になっている。そのため表紙のだいち君は白シャツの下に黒タンクトップを重ね着していることになっている。私は3Pの途中で盛り上がりすぎてシャツ交換イベントが発生したと解釈したい。しかもたくみ君は2枚目の時だけメガネフレームを赤に変えている。個人的には赤のが似合うと思っている。

口内発射された・・・後のキス
そんなこんなで男2女1の3Pが始まる。前編ではそもそも竿が出ていないという仕様で男性向けには生殺しなオチとなっているが、そのぶん後編は最初からフルスロットルである。さらちゃんは元カレの趣味だったのか下の毛の剃り跡が青々しい。後編2ページ、だいち君がソファに座ってさらちゃんがフェラしている構図で、たくみ君の位置が不穏である。下のコマではさらちゃんが右手でシゴしいているのだが、上のコマでは右腕が下を向いている。でもたくみ君が感じているのでだいち君がナニかをしている可能性しか無い。だいち君が口内に出したところでたくみ君が後ろからゴム挿入。後編5ページ、物議を醸しがちな「口内発射した後のキス」を受け入れるだいち君。だいちの雄々しい大胸筋に包まれ二人は達する。我慢出来ないだいち君はさらちゃんをベッドに運び、今度はチン見せしながら突っ込む。アヘ顔を魅せるさらちゃんをバックハグするたくみ君。後編12ページ、今度は物議しか無い「口内発射された後のキス」である。仲良しが過ぎる。

新企画はじまったのでフルカンです!
さて作品を振り返ろう。本作とくに後編は男性向けエロとして抜きドコロ満載で申し分ない。女性向けとしてはどうか。「女性客層の多様性」はメガネ女慣れ王子様・純情溺愛マッチョと竿を二人取りそろえることで選べる仕様になっている。さらにオチで元カレを登場させることで対比を鮮明にしている。「詳細描写」については過去回想から事後まで含めて三人そして個別のエピソードを積んでおり、たくみ君がちょっと引いたポジションに立つことでコクのある不等辺三角形を愉しめる。これもまた元カレに対する男二人のムカつきがこの上ないスパイスとして利いている。さらちゃんが最後「保留」にした点も、男性向けの女2男1では普通だが女性向け男2女1としてはエロいのではなかろうか。「射精」に関しても避妊を徹底しつつシメはW顔射というナルサスもかくやのブラザーフッド溢れるツープラトンを魅せている。さらに女性向けも手がけるぽちたろ先生のトークショーでも描き分けの件に触れ、女性向けは「シモの毛など汚いものを極力控える」とお聞きした。本作の竿二人も基本的に頭髪以外の毛は薄く仕上げている。あと何気にラストシーンでキッチンも片付いている。気になるところであろう。
純粋な女性向けコンテンツとして本作がどう見えるかは私には正直未知数だが、「男女兼用」という意図と目的は十二分に満たしていると言える。加えてイゲドアハ先生らしいコミカルさがあり、エロ以外の描写もセンス溢れているところが流石だ。本作表紙およびアオリに「新企画始動」とあるあたりから、イゲドアハ先生に限らず男女兼用を志向した作品、その先には別雑誌の立ち上がりまで見据えた一歩と言えるのかもしれない。その際には始祖となる本作と共にできれば本稿も「フルカウント」して頂ければ幸いだ。
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