copyright 2026 ワニマガジン 平股戌
| タイトル | 恋する一等星 |
| 作者 | 平股戌 |
| 掲載誌 | 快楽天 2026.12 |
| ページ数 | 24 |
| ヒロイン | 天野セイカ |
| 竿役 | 渚 |
| 発射数 | 2 |
| 公式タグ | パイズリ / パイパン / ポニーテール / 中出し / 巨乳 |
| 修正 | 白抜き修正 |
本日は引き続き快楽天から、平股戌先生の作品をご紹介したい。
そこに揺れる山があるから
「都会では見られない数の星々ですが ここが一番の見どころです」ナイトクルーズから始まる本作。エロ漫画の導入としてはなかなかに風情がある。本作ヒロイン天野セイカさんは星空クルーズのナビゲーターという役どころだ。星空を紹介しつつも乗客は天野さんの巨乳が気になって仕方が無い。そんな目線を日々感じる天野さん自身もガイドとして忸怩たる思いをしているという。ぶっちゃけ観望会ではなくナイトクルーズでの星空鑑賞会など格好のデートスポットであり、乳に見とれられる男性が多数乗っているとも思えないのだが、天野さんは女性客も思わず見てしまうほどの吸引力をお持ちのようだ。そこに同乗して唯一企画趣旨通りに星を観察していたらしい男、本作竿役で後に渚という名前が判明する彼がツアー終了時に天野さんにアツく星空語りを始める。彼女は本当に星空観察が好きであり、地元の居酒屋にて彼と飲むことになった。
さざんくろす
私はマイ反射望遠鏡を持つほどの天文好きである。しかし残念なことに乱視に老眼が入り今では街の灯りでさえギャラクシーに見える。天体観測は若人の特権だ。さて、本作の星空クルーズの狙いは南十字星である。夜空の恒星と地球の位置関係は人生スケールで変わらず、地球サイドの自転と公転で見え方が変わる。正確に言うと北天の星座は季節に関わらず毎日全部空を通過しているのだが、昼間は見えないため日暮れ時によく見える星座と季節が結びついている。一方で公転面に対して地軸が傾いているため南北の地平面付近で見える星が夏と冬とで異なる。これはその土地の緯度のみで決まる。南天の星座であるみなみじゅうじ座は北半球からは通年見えないはずなのだが、日本でも北回帰線付近にある南の島では水平線付近の空に顔を出す。こちらが与那国島から見える星空である。

残念ながら配信日時点(10月末)では日本から南十字星は見えない。春先には夜明け前に見ることが出来る。本作のように宵のうちに見えるベストシーズンは5月頃となる。そして最も高く上がったとしても水平線ギリギリなので、巨乳が揺れるほど天空高くを指さすとなるとクルーズ船は赤道を越えてオーストラリア付近まで航行する必要がある。渚くんは大満足で「またお金貯まったら見に行こう」と天野さんに宣言する。参考までに宮古島発のクルージング自体はこちらで大人15,000円とのこと。単発で見るとメチャクチャ高いわけでは無いが、いかんせん問題は天気である。台風シーズンでは無いにしても雲が出るだけで魅力半減、雨が降ったら台無しである。満月近くの日も見える星がかなり減る。南十字星であれ巨乳であれ、確実に拝むためには財力か幸運が欠かせないのだ。本作で渚くんが熱く語った南十字星、ニセ十字、ケンタウルス座についてはこちらの動画をご照覧あれ。
女心と夜の空
エロ漫画に戻ろう。本作は基本的に天野さんの心象描写「内なるセイカ」が割と顔を出す。彼女は思いのほかよく食べよく飲むらしく、ことある毎に「早くご飯にしよう」と心で呟く。その流れもあり渚くんの腹減り加減に同調して居酒屋「カイマン」で9皿(8ページ、二人分)も頼んでしまう。9ページ、上機嫌だった天野さんの「デッカくて大食い」コンプレックスが突然発動。話を変えようとした渚くんのエロ目線におかんむり、と喜怒哀楽が激しいタイプの酒である。「星の見えるところならキョドらず話せる」と目線をそらした渚を天野さんは自宅に招き入れる。
天井の星を数えて
暗い部屋の天井に映る夜空。家庭用プラネタリウムの映像である。南十字星が夕暮れ時に見えるのは上記の通り5月頃であり、この時期のシリウスは20時頃には沈んでしまう。星空ツアーから飲んで自宅となるともう本物のシリウスは西の空の下だ。12ページ、「わたし 趣味の合う彼氏が欲しかったんです」一足飛びに彼氏認定された渚くんは素で「え!?」と返した。構わずブラを外し巨乳で圧をかける天野さん。15ページ、エロい大人の星空ガイド。参考画像は下の通り。一般的には冬の大三角はシリウス・プロキオンと赤い巨星であるベテルギウスを結ぶのだが、テンパった天野さんはリゲルを結んでしまう。

パイズリでミルキーウェイを作った後、天野さんははそのまま騎乗位でのしかかる。押し倒された渚くん目線で天井の星々か巨乳か、どっちを観るかの選択。もちろん渚くんは天野さんを取った。正常位で天野さんを見下ろす形に変換。天井の星を数える間もなく二人は果てる。23ページ、クライマックスシーンのみ天野さんが左手にゴツめの腕時計をしている。よく見ると天野さんは左手首に腕時計をしていたり(扉絵など)していなかったり(9ページ、16ページなど)する。ベッドイン時には取った方が良いと思うが、ツアーガイドとしてこだわりのある品なのかもしれない。
そんなこんなで二人は幸せ星を見ていますという綺麗なオチ。一般的にエロは夜の営みなので星空とは相性が良い。一方で雲や太陽と違い星の配置はランダムなようでいて季節・時間・地点・方角を物語るため、背景描写で確実に整合を取るのは恐ろしく難しい。ロマンチックではあるが扱いづらいテーマと言える。しかし普段「快楽」の事ばかり描かれている本誌で、たまには「天」を見上げるのも悪くないだろう。平股戌先生の描く一等星を堪能しよう。


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