copyright 2023 ワニマガジン イゲドアハ
タイトル | ミスマッチング |
作者 | イゲドアハ |
掲載誌 | BEAST 2023.12 |
ページ数 | 24 |
ヒロイン | コトネ |
竿役 | ミヤノ |
エロページ位置(割合) | 16 – 23 (33.3%) |
発射数 | 1 |
公式タグ | パイパン / ショートカット / お姉さん / 巨乳 / 恋愛 / 淫乱 / 潮吹き / 金髪・茶髪 |
修正 | 白抜き修正 |
本日は快楽天からBEASTの看板となった皆さん大好きイゲドアハ先生の最新作をご紹介する。前回「ポメラニアンと発情期」でヒロインの描写が格段に可愛くなったと絶賛させていただいたが、今回はそれ以上に竿役の描写が念入りになっている。先生ご本人のつぶやきでも普段から男性造形に関して研鑽を重ねておられ、女性向け作品にも挑戦されている。
🍑🍾
本作を読んで早速「ヤリモク サイン」で検索した方は多いのではないだろうか。ちなみにヒットするのは殆ど「ヤリモク男の回避方法」である。「会いたがる」「電話したがる」「簡単に好きという」などが危険信号らしい。そもそも男は大なり小なりSEX目的であり、逆に会いたがらない男と会って何が楽しいのかとも思うが、ヤリモク男お断りの心境は非常によくわかる。反対に「ヤリモク女の釣り方」をご紹介するサイトもいくつかあり、一致した見解として「酒を飲みたがる女はヤレる」という事らしい。言わんとすることは分かる。酒好きの女性が一人飲みするのはどうしてもリスクがあり、同好の女友達に常に恵まれているとも限らない。イケメンが共に盃を交わしてくれるのであれば寝たっていいという女性は酒好きをアピールするだろう。逆にマチアプで「酒飲めませんアピール」をしてくる女性は(体質嗜好にかかわらず)その気が無いと考えるのは自然だ。私が調べた範囲では本作のような「プロフィールに絵文字」というサインは見当たらなかったが、「分かる人にだけわかる」隠語というものはローカルに存在するのだうろ。そして本作はたまたま「桃にシャンパン」という絵文字をプロフに使っていた事がアダとなったという導入から始まる。私にその気は無いが、相手のプロフの適当な表現を指して「これってヤリモクサインだよ」と言ってみるのは、相手のヤリモク度合いを測る戦術として悪くない。イゲドアハ先生の創案ならなかなかワルである。
Love the Way You Lie
本作竿役のミヤノくんは大学生らしく、25歳のヒロインからすると年下となる。モデルはエミネムらしい。
年上好きで年下キャラあんまピンと来ないんだけど、年下のエミネムって考えたら爆萌したから描けた‼️Thanks Eminem‼️‼️
— イゲドアハ👯♀️メイデン続編制作中 (@maouchandayo) November 14, 2023
参考画像はこちらである。
https://nme-jp.com/news/2262/
ミヤノくんもジャッカルこと猪又源センパイも、本質的に紳士なのだがしゃべりが朴訥としていて雰囲気ワルに見える。ミヤノくんはさらに眼鏡をかけており少し知的度もUPしている。身体はいわゆる細マッチョであり申し分ない。まさにスパダリであるのだが、彼もまた「桃シャン」ことヤリモクを自称しており、彼女を作るつもりはないと判断出来る。しかし大学生が昼間からヤレそうな女を物色して、これから会おうという時にクリームソーダというのは少々可愛すぎやしないか。
デートの前には爪を切れ!
開幕で互いの意思を確認し「マッチング不成立」と認識したミヤノくん。ここで食い下がらないのがイケメンでありフィクションである。そして何故かコトネさんの方からミヤノの携帯の待ち受けに食いつく。「バッツメン」という恐らくアメコミヒーロー的なアイツが好きだという点で、新作映画を見に行くことに急遽相成った。バッツメンはおそらくBATS MENで、コウモリ(bat)のような黒い仮面を目まで深く被っているのだが、武器は野球のバット(bat)を両手に持っておりこれが名前の由来だと思われる。ちなみにMANのほうも複数形なのだが出演時は一人でバット二本持ちである。
映画のあともゲーセンのプライズをとったりバッツメン談義で盛り上がった。ここで終わればラブコメである。ナチュラルに口説いてくるミヤノに対して、コトネさんの視線は表情でもなく二の腕の筋肉でもなく、缶ビールを握った爪を見ていた。きれいにに切りそろえられた爪、これが世にいう「清潔感」なのだとイゲドアハ先生は読者に教えてくれている。後々しっかり指を入れられて喘がされるのだが、そこまで見越してのチェックということだろう。いざその時になって洗って切ればいいというものでは無いらしい。非常に勉強になる。
イッたふり?
コトネさんがチョロいかどうかはともかく、ミヤノくんはマチアプモンスターだった。とにかくナチュラルに口説き、相手をノせる。折れたタイミングでキスをかまし下唇を甘噛みする。おそらく缶ビールを買ったタイミングでホテルの位置も計算づくだったのだろう。風呂に入るまでもなく押し倒してぐちゃぐちゃにされる。冷静な判断をさせずに挿入まで畳みかけてゆく。「こんなはずじゃなかった」と言うコトネに対して、「でもめっちゃ俺の身体見てたよね」と心のウィークポイントもえぐってくる。私は少なくともミヤノにこのペースで迫られたら抵抗できない自信がある。21ページ、「ドクンッ」という書き文字でイッたことを伝える。しかしミヤノはイッてない、とわざわざ断り書きをつけている。23ページ、ここも射精の描写が無くイカされたコトネさん(とミヤノの手)だけが大写しになっている。エロシーンはここで終わりで、直前に「イクっ」という宣言は入っているので、一応ここで射精したカウントにしている。「男性がイッてるのに射精を描かない」は女性向けエロでは多々ある描写であるが、男性向けでは極レアである。女性向けエロでも共に絶頂を迎えた描写は必要だ(セックスしてるのに男がイケないのもまた女としてシャクであろう)。男性は女性と違って「イッたふり」が出来ないのだが、特に射精行為そのものに興味が無いので別に良いのだろう。竿役がここまでセックスシンボル化した本作は男性向けで極めて珍しいと思う。にもかかわらず本作の評価は目下今号の一番人気(現時点で1800いいね越え)である。構成も演出も女性向けエロの要素がモリモリなのだがkomifloでウケているというのはパラドックス的ではあるが、イゲドアハ先生の筆の冴えと、それを通したBEASTの慧眼ということだろうか。他では読めない逸品だ。
あらすじ
25歳半年彼氏無しのコトネは、マッチングアプリで出会ったミヤノという男に喫茶店で待ち合わせた。ミヤノは「桃シャンの人に昼間から会うのは初めてだ」と言う。コトネは知らないままセックス目的の出会いというサインを出していたらしい。真向否定するがデートは続けた結果、コトネはミヤノの身体に興味津々。
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