copyright 2024 文苑堂 花兄けい
タイトル | trip trap |
作者 | 花兄けい |
掲載誌 | COMIC BAVEL 2024.06 |
ページ数 | 26 |
ヒロイン | 世莉 |
竿役 | 智隼 |
発射数 | 1 |
公式タグ | ギャル / フェラ / オナニー / においフェチ / 学生 / 巨乳 / 幼なじみ / 恋愛 / 淫乱 / 金髪・茶髪 |
修正 | 白抜き修正 |
コギャル風味
このところBAVELは非常に糖度が高く正統派イチャラブ作品が多く出ている。もともとBAVELはカバー範囲が広い印象だが、甘め好きの読者志向にマッチしていると感じている。その中で巻頭を飾るのが花兄けい先生というのも納得である。本作のヒロインは世莉(せり)、竿役は智隼(ちはや)と読む。後半お互いに名前を連呼するのだがフリガナは一回しか無い。特にチハヤは女性名としても使われるので一瞬戸惑うかもしれない。二人は幼馴染なのだが幼少期のエピソードが出てこない。ヒロインがいつの間にかギャル化している作品はよくあるのだが、本作はそこにスポットが当たらない。ネタバレになるが、ヒロインがゲーマー面をしているのは智隼と遊ぶため、何なら振り向いてもらうためだと最後に明かされる。なので本作を通して世莉さんの具体的なギャルらしいエピソードは特にない。何なら自覚があるかも怪しく、智隼が一方的にそう認識しているだけと言える。見た目はミニスカルーズソックスという少々古風な「コギャル風味」なのだが、やっていることはゲームとパンツを嗅ぐことというキモオタムーブである。
パンツの下のアポクリン
股間は男女を問わず湿りがちな上に通気性が悪いため匂いがこもりやすく、だからこそ人はパンツを履くのだ。そして人間の汗腺には「エクリン腺」と「アポクリン腺」の2種類がある。エクリン腺は全身にあるのだが、出る汗はただの塩水に近く匂わない。対してアポクリン腺は脇の下や股間に集中しており、タンパク質など多種の成分が含まれる。これが皮膚の常在菌によって分解されると匂いの原因となり、いやゆる悪名高い「ワキガ」はここから来る。と同時に性フェロモンの分泌元でもあり、同性の汗はただ臭いだけなのに対して異性の汗に本能的に惹かれる人は少なくない。もちろん異性の脇や股間を直接嗅ぐのは非常にハードルが高い(次回、蛸田こぬ先生の作品で触れる)。当人にとってはイヤだろうが、パンツを嗅ぐというのは生物的には合理的な行動と言える。とかく男は女性のパンツにやたら執着するのだが、男性側は自分のパンツが異性に執着される状況のイメージが湧かない。実際には嫌悪感が勝ると思うのだが、止めていいものかどうかまず混乱するのは理解できる。智隼くんは一晩悶々とした夜を過ごす羽目になる。
パンツtrap
見られていることに気づいていない世莉さんは飄々と次の日もやって来る。そして智隼は再び現場を押さえようと後追いし、実際目撃してしまう。ここで気になるのは智隼の「パンツの匂い」である。前日は予想外の幼馴染の行動だったので対処のしようがない。しかし現場を見て悶々とした翌日、智隼は「敢えて、嗅がれることを理解した上で」洗濯前のパンツを脱衣所に置いたことになる。それなりに勇気のいる行動である。しかも花兄けい先生はあえて触れていないが、この状況で悶々とした夜に男のパンツがどうなっているかという問題がある。「抜いた」という直接的な表現は無いまでも、勃起もすればいわゆるカウパーなどいろいろな汁も出る。結果、彼女は詳細を言語化しないのだが、世莉さんはこのパンツを嗅いで昨日以上にサカってしまう。意図したかはともかく効果は抜群だったようだ。ちなみに大多数の男性はこういう汚れを気にしないのでパンティーライナーに相当する使い捨ての汚れ取りを使用しない。男性用ライナーは商品として存在はするので幼馴染に嗅がれたくないという方は検討していただきたい。
パンツtrip
幼馴染の痴態を見てしまった智隼は、いきなりチンコを彼女に突き出す。混乱する世莉だが、ニオイフェチとしてのプレイを一瞬で理解する。「このままじゃ止まれなくなる」と制止する智隼に、「いーんじゃない?」と上からまたがる世莉。パンツを握りしめたまま「アンタのニオイでっ アンタだけで! アタシ変になっちゃって…」という性癖の告白を受けて、智隼くんは「好きだよ 一人の女性として」と逆告白?する。冷静になるとオモロいのだが、有無を言わさない迫力と筆致で一気に持っていく。ドリアンのような甘い甘い作品だ。
あらすじ
世莉は智隼の部屋に来てはゲームで智隼をボコしていた。ある日、世莉が席を外した時に智隼もジュースを取りに行ったところ、智隼の洗濯前のパンツの匂いを必死に嗅いでいる世莉を目撃してしまった。それ以降世莉のことが気になって仕方ない智隼は、同じように席を外した世莉の跡をつける。再び現場を見てしまった智隼は下半身の熱い滾りに堪えかねてドアを開けた。
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