[しあのぴか☆ぎゅーい亀吉いちこ] マリアエレナは挫けない~傷ついた冒険者達のその後~ 第5話 (異世快楽天 Vol.36)

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copyright 2024 ワニマガジン しあのぴか☆ぎゅーい亀吉いちこ

タイトルマリアエレナは挫けない~傷ついた冒険者達のその後~ 第5話
作者しあのぴか☆ぎゅーい亀吉いちこ
掲載誌異世快楽天 Vol.36
ページ数16
ヒロインマリアエレナ・サヴィア
竿役ネリエッタ・シャリア
発射数2
公式タグパイパン / レズプレイ / ファンタジー・SF / 中出し / 巨乳 / 淫乱 / ダーク系 / ハード系 / 金髪・茶髪
修正白抜き修正

前回に続いて異世快楽天からご紹介する。原作しのぴあか☆ぎゅーい先生、作画亀吉いちこ先生のお送りする長編連載の5話目が公開された。本作は設定が練られているのだが、いかんせん連載スパンが長いため後から追いかけるのが非常に難しい。先に下記あらすじをお読みいただいた方が良いだろう。

傷ついた冒険者のその後

本作が難解である最大の要因は、誰あらんマリアエレナが途中で抜けてしまう点だ。2話と3話は全く物語上の接点がなく、4話のラスコマでようやくマリアエレナらしき後姿が描かれる。さらに言うと本シリーズタイトルは「マリアエレナは挫けない」なのだが、彼女が挫けるに値する事件は1話以降特に起きていない。何もないなら「挫けない」のはそりゃあ嘘ではないが当たり前ともいえる。少なくとも5話時点ではサブタイトルの「傷ついた冒険者のその後」という方が本シリーズの形容としてはふさわしい状況だ。そして今回読み通してみて改めて、とにかく本作はキャラが多い。固有名詞が付いているキャラが多いのだが、いたはずなのに名前がないキャラもまた多い。しかも名前があるからと言って見せ場や背景が語られるかと言うとそうでもない。そういう意味で纏めがいがあるというものだ。

「マリアエレナ」キャラ名鑑

本シリーズのキャラを登場順に全員書き並べる。今後出てこないだろうなと思われるキャラは登場話数を記載している。なお作中よく登場する「ウソラ」というのは地名で、王都にある「テシアギルド」本部に対し「ウソラギルド」支部を組織しているとの事。

  • マリアエレナ・サヴィア – 本シリーズ主人公だと思われる。通称マリエ。18歳。オークの苗床にされかけたところを救出され、エリオット・カリアとともに不幸な冒険者の回収に従事している、と思われる。回復魔法と弓が使えるが使ったところは見たことがない。
  • ドナルド (1話)- マリアエレナが最初に所属したパーティーのリーダー。2か月でマリアエレナに惚れ告白する。オークの夜襲に遭い逃走するのだが逃げ遅れたマリアエレナにいいところを見せようと反撃し戦死したらしい。
  • シェイル(1・2話) – マリアエレナが最初に所属したパーティーのメンバー。オークの夜襲から逃走に成功する。救出後のマリアエレナにわざわざ顛末を伝え泣きながら謝る。別の街で冒険者として再出発した模様。
  • オークの皆さん(1話) – 女が生まれないため、人間の女を捕まえ妊娠させる習性がある。ご丁寧に人間の女が妊娠できるようになる媚薬を独自開発している。腐肉を食し、それを食べない人間の女には精液を口から飲ませて栄養とさせる。エリオットが救出にきたのを察してマリアエレナを残し逃走。以後行方不明。
  • エリオット・カリア – 騎士風の身なりの男。ウソラギルドの要職にあると思われるが明言は無い。強そうなのだが姿を見せると敵が逃げるため実は作中一回も戦闘の描写がない。そして竿役と見せかけてエロシーンには一回も絡んでいない。結婚指輪をしているが詳細不明。本作最大の謎人物
  • チェリ・フェニックス(2話) – ウソラギルド副支部長。2話の冒頭に出てくるポニテの娘だがなんと名前が作中に出てこず、同号掲載の設定資料集にヒロインと並んで記載がある唯一の人物。マリアエレナを「見知った子」と呼ぶのだが経緯は不明。かつては「不死身の脳筋チェリ」の異名を轟かせる。32歳。上から88/62/90。
  • ディーン(2話) – マリアエレナの同郷の幼馴染。「私を見る目がいやらしい時があり」「あの件以来で会ったのは初めて」と散々な評価。マリアエレナのオナニーを目撃したことをタネに関係を迫ろうとしたところをチェリに追っ払われる。マリアエレナとの「あの件」が何かは謎。
  • フォア・カリア – 「女性冒険者向けメンタルヘルスの部門長」と名乗る。要するにメンヘラばかりのウソラギルドの責任者。思惑はともかくも、豪邸にヘラったヒロインを連れ込みレズプレイに興ずる。エリオット・カリアの妹。
  • ネリエッタ・シャリア – 本作の現時点での裏ヒロイン。風魔法を使えるエルフ。通称ネリ。男に言い寄られがちなため女がいるパーティーを選んだのが運の尽き。驚くほど編み上げの多いブーツを履く。40歳
  • ジャン(3・4・5話) – ネリエッタを暴行目的で加入させたパーティーリーダー。とにかく性的に粗暴。前科がありネリエッタ逃亡後も同じ手口を繰り返した。摘発された際に反抗したため殺処分。二人の女を従えて40歳のエルフを手際よく躊躇なく性奴隷にする大悪党だが享年なんと24歳
  • リア(3・5話) – ジャンの共犯その1。隷属の首輪をネリエッタに付けた張本人。妊娠魔法について言葉責めを施すが実際に使えるかは不明。ジャンとのキメセクに溺れているそうだがエロシーンは無い。4話には出番がない。
  • ヨーア(3・4・5話) – ジャンの共犯その2。黒髪。ネリエッタのことをお姉さんと呼ぶ。隷属の首輪の命令者。回復魔法が使える。Sっぽい雰囲気を出すがジャンの股間蹴り上げに引く。エロシーンは無い
  • ジャンの部下(4話) – ジャンパーティーのもう一人の男。ネリエッタ逃亡時に呼び止めた以外に出番が無い。エロシーンも無い
  • 漁師(4・5話) – 回跨ぎでネリエッタを犯していたヒゲ。作中には描写がないが、5話掲載のあらすじから地元の漁師であるらしい。マリアエレナにガサ入れされた際にどうなったかは不明で、ネリエッタも特に気にしていない模様。
  • カエデ(5話) – ネリエッタ逃亡の後にジャンのパーティーに加入した次の被害者。彼女用の隷属の首輪を新調するためにリアとヨーアを殴って身体を売らせたらしいのだが、二人がなぜそこまで被害者探しに協力するのか全く不明。「年はいってそうだがエロいんだよななんだか」「長ぇ栗毛とでっけえおっぱいもいい」との評価。

人間処女と不惑のエルフ

Hしてナンボのエロ漫画として見たときに、本シリーズでここまで愛のある男女のセックスは一度たりとも描写されていない。もっと言うと「人間同士のセックス」が5話ラストのジャンxカエデしかない。正ヒロインであるマリアエレナは性衝動が消えない身体になってしまったのだが、ココまでの具体的性経験は「オーク」「フォア」「ネリエッタ」のみである。後ろ2人は女性だ。失礼ながら「素人童貞」ならぬ「人間処女」である。マリアエレナは1話でオークの集団に犯されるのだが、この世界のオークは妙に面倒見が良い。言葉が通じないのに自分達の食べ物を受け付けないと知れば無理して与えない。前戯も丁寧に行う。暴力的な描写もない。彼女が壊れた直接の原因は「オークに媚びたところを見られた」事なのだが、助けたエリオットからすればどなえせえと言う話だ。ここまで言うのは、対するネリエッタの悲惨さゆえである。こちらは「見られた」どころか同性二人に裏切られた。その二人に見られて処女を散らしただけでなく、妊娠の恐怖まで耳元で語られたのだ。わざわざ道具を使って反抗できないようにしているにもかかわらず、ジャンはネリエッタの股間を蹴り上げてまで彼女の心を折りにかかる。マリアエレナ18歳のメンタルなら初日で挫けていたであろう責め苦だが、不惑のネリエッタは耐え切った恐怖による支配から逃げ出す意志の強さ、甘言に惑わされない判断力、崖から飛ぶ勇気、そして何より4話16ページ、「結局乱交は楽しかった」と言ってのける胆力が凄まじい。

案外マリアエレナは挫けない

上述の通り、マリアエレナは1話以降で挫ける要素はおろか出番自体が少ない。そのくせ性衝動には屈しまくる。オークに媚びた所を見られた事はトラウマなのだが、やらしい幼馴染にオナニーを見られた事は特に引きずらない。男であるエリオットが見かねて「レズセしてやってくれ頼む」とネリエッタに拝むシーンもなかなかの屈辱だと思うのだが特に問題ないらしい。マリアエレナと穴姉妹のフォアとネリエッタ。この三人で5話は締まっているのだが、正直今後の展開が全く読めない。やたら治安の悪いウソラギルド、オーク含む魔物の群れ、王都との対立、そしてカリア兄妹の正体と世界観は広いものの、本作のタイトルである「マリアエレナの挫け」が宙に浮いている。マリアエレナは何なら挫けるのか、そもそもエロ漫画ヒロインが挫けたらどうだというのか、両先生がストーリーをどのように持っていくのか気になるところだ。僭越ながら、本シリーズは全体的なストーリーというよりは、サディスティックなエロシーンを愉しむ作品である。ストーリーの巻き方よりは、群像劇でもいいので傷つくヒロインのエロシーンにこだわってほしいと思ってやまない。

あらすじ

<第1話> 異世快楽天vol.24
駆け出しの冒険者マリアエレナ・サヴィアはパーティーリーダーのドナルドに告白される。返事を決めかねているある夜、パーティーがオークの群れの夜襲を受ける。逃げ遅れたマリアエレナを救おうとドナルドは群れに挑むがあえなく絶命し、マリアエレナはオークの子を妊娠するために謎の媚薬と精液を注がれ続ける。彼女を助けに来たエリオット・カリアにオークの精液をすする惨めな姿を見られたマリアエレナは果てしない羞恥に襲われる。

<第2話> 異世快楽天vol.28
救出されギルドの療養施設に入ったマリアエレナは性衝動に苦しめられていた。その姿を見た幼馴染のディーンに言い寄られていたところを、ギルド副部長のチェリ・フェニックスとフォア・カリアに救われる。フォアはエリオットの妹で、女性冒険者向けメンタルヘルスの部門長だ。療養のため彼女の家に誘われたマリアエレナは風呂場でオナっているところをフォアに見られてしまう。恥ずかしがるマリアエレナをフォアは抱き寄せ指でイカせる。
なお本作と別にシリーズの設定資料集vol.1が掲載されている。

<第3話> 異世快楽天vol.31
時は流れ、エルフ冒険者のネリエッタ・シャリアの話に移る。ネリエッタはリーダーのジャン(男)・リア(女)・ヨーア(女)・名前不明(男)の4人パーティーに加入する。女冒険者の二人に頼りにされ安心するネリエッタだったが、就寝中に「隷属の首輪」をつけられ抵抗できなくされる。女二人はジャンの言いなりで、ネリエッタに性奉仕を施す。気をやっていたネリエッタはジャンに犯されていた。リアに異種族でも妊娠する魔法をチラつかされネリエッタの心が折れる。

<第4話> 異世快楽天vol.33
隷属の首輪をつけられたネリエッタはヨーアに回復されてはジャンに乱暴に犯される毎日を送る。クエスト最終日、薬を盛られたネリエッタは諦めたようにジャンにセックスのおねだりする。凌辱され続け寝静まったところでネリエッタは逃亡を図る。逃げきれたと思ったところをもう一人の男冒険者(名称不明)に見つけられ、意を決したネリエッタは崖から身を投げる。一命をとりとめたネリエッタだったが、気が付くと知らない漁師に犯されていた。

<第5話> 異世快楽天vol.36
漁師に犯されていたネリエッタを助けに来たのはエリオット・カリアと、マリアエレナだった。安心したのも束の間、三人は魔物に襲われる。魔法を封じられたままのネリエッタの代わりにマリアエレナが結界を張ろうとするが、エリオットの魔法の副作用で催淫されてしまう。エリオットの頼みでネリエッタがマリアエレナを性的に慰める。ネリエッタもまたマリアエレナとともにフォアの療養を受ける。一方ジャンはネリエッタの代わりとなるカエデという女に隷属の首輪を繋いで暴行していた所をギルドに摘発され殺害される。その一報に涙を流すネリエッタに抱きしめるしかできないマリアエレナだった。

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