copyright 2026 ワニマガジン punk
| タイトル | アプリで出会ったお姉さんが押しかけ女房になったので、おかずも本人も美味しくいただきました! |
| 作者 | punk |
| 掲載誌 | ゼロス #138 |
| ページ数 | 41 |
| ヒロイン | お姉さん |
| 竿役 | 土屋 |
| 発射数 | 3 |
| 公式タグ | パイパン / ショートカット / 中出し / 処女 / お姉さん / 恋愛 / 潮吹き / 貧乳・微乳 |
| 修正 | 白抜き修正 |
本日はゼロスから、やはり気になるpunk先生の作品をご紹介したい。punk先生の作品はとにかくタイトルが長い。当ブログで紹介した順でそれぞれ25文字、38文字、33文字(スペース含む)である。本作は破格の45文字だ。検索ワードが思い出せない場合はぜひ当ブログのことを思い出して頂きたい。「名探偵マーニー」まで思い出せれば本稿が引っかかるぞ。
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栄養学
まず断っておくが私はラーメン二郎の後にクレープを食べられる系の不摂生人間である。その上でもの申すのだが、本作を語る上でまず栄養学について触れなければならない。日本においては学校給食および家庭科の時間に栄養学についての基礎 – 栄養三色や栄養所要量の概念を叩き込まれる。一日に食べるべき栄養素を決めているのは厚生労働省であり、5年に一度改訂されている。2005年までは「栄養所要量」、それ以降は「食事摂取基準」という名前で現行は2025年版だ。この基準が全ての日本人の標準として適用されている。しかしぶっちゃけ言ってこの数字はあまり確とした根拠がないのだ。例えばカルシウムの項目を見ると、30歳から49歳の男性・女性の推定平均必要量は体内吸収率や排泄量を勘案してそれぞれ627・552mg/日と計算されている。そして実際に食べるべきとされる推奨量は753・663mg/日だ。この差は何か。「個人差があるだろうから一律2割増し」にしているのだ(本当にそう書いてある)。数字に詳しい方から見れば、つまりこの推奨量の有効数字は1桁あるかないか – それぞれ800・700と書いても大差無いのである。「食材に含まれる栄養価の変動が大きい上に調理で失われる」「体内における消化効率の変動・個人差が大きい」「年齢と性別だけでの推定には限界がある」など様々な要因があるが、要するに栄養学は新しく未開の領域なのだ。さらにこの食事摂取標準は「日本人」に限っている。これには人種的な代謝の違いという意味合いも含まれるが、実は食文化によっても食事摂取基準は変わるのだ。例えばアメリカの栄養学では「赤身肉には発がん性があるので制限する」ように教えられる。日本では「そんなに赤身肉を食べない」というだけの理由で特に制限されていない。一方でベジタリアンや食物禁忌は栄養学の見地からは悩ましい問題となる。ことある毎に我々は野菜を食べろと言われるわけだが、ヴィーガンの人も主にタンパク質と脂質不足が問題となるも「肉を食え」とは言わない。栄養に関して我々が常識だと思っているモノは案外世界の真理では無い。なので5年ごとに改訂が必要だと言える。
あすけん
さて本作のヒロインに触れる前に、改めてご紹介が必要なモノがある。「あすけん」である。日本では絶大な知名度を誇る食餌管理アプリだ。ちなみに略称では無く、サービス名・会社名ともにAskenである。サービス開始は2007年なのでまもなく20年を迎える。食餌管理も家計管理と同じで「全部を記録して可視化するだけで節制の効果がある」という理念がある。しかし数字で見える家計と違い栄養価の記録は難しい。そこで「あすけん」は膨大なメニューリストから選択する形で食べたものを記録し、自動的に計算した上で「評価」までしてくれるのがウリである。
文字通り「あすけん」の顔と言える存在が、監修管理栄養士のアバターである「未来さん」である。他に登場人物が居ないことと圧倒的な存在感から「あすけんの女」といえば彼女のことである。医療系アプリサービスはとにかく責任のあることを言ってはいけないという法的要請がある。しかし上記の通り食事摂取基準は政府の決め事であるため、未来さんはユーザーの食生活を100点満点でズバリ採点してくる。栄養価に手間暇もカネもかけていない我々にとっては非常に手厳しい点数と、ユーザーを煽り哀れむような表情を見せてくる。そんな彼女に挑んだとて二次元の未来さんが何かイイコトをしてくれるわけでもないのだが、結果として健康という大事なモノを得たという感謝の声と挫折した落第者の怨嗟が今日も渦巻いている。

ちなみにAskenの親会社グリーンハウスは「あすけん」の他に、とんかつで有名な「新宿さぼてん」の親会社でもある。この事実をどう受け取るかは貴方次第である。
あさだちの中の人
エロ漫画に戻ろう。本作ヒロインは「アプリの女」「お姉さん」と呼ばれている。竿役は「つっちー」こと土屋くん。二人の馴れ初めはデカ盛りで有名なラーメンワニ郎内藤町本店だ。なお東京都新宿区内藤町はワニマガジン社の本社所在地である。そこで悪友と共に暴食自慢をしていたところに彼女はやって来た。土屋は健康管理アプリ「あさだち」を利用しているのだが、低得点と長文説教に辟易してご無沙汰になっていた。「最近記録つけないから…心配してきてみたら…」とおかんむりの本作ヒロインは「『あさだち』の中の人」を自称し、土屋に対しての採点と長文説教を「自ら手入力していた」と主張する。そして夜の暴飲暴食に対して最低点「5点」を宣告し、買い込んだ食材と土屋の家に上がりこんで晩ご飯を作ったのだった。思いのほかテンコ盛りなのは彼女なりのサービスだろうか。「あすけん」は部屋掃除を含めた生活全体の健全性は気にしないのだが、「あさだち」のお姉さんは乱れた部屋を見て居座り逗留を決め込んだ。なお本作を通してお姉さんが作った料理について土屋からの評価は無い。タイトル以外で「うまい」とも「栄養がある」とも言わない。何なら中の人自身も手料理に関しては採点しないらしい。
宴
「あすけんの女」は感情表現がオーバーでありユーザーから「重い」と言われがちである。対する本作ヒロインは男子高校生(大学かも?)と同棲することに対して「生涯を共にすると誓ってくれるなら」構わないと宣う。重い。後半のネタバラシなのだが26ページ、土屋は彼女が途切れないタイプの高校球児であった。童貞では無い示唆もある。なので突然の押しかけ女房の「据え膳」に露骨に嫌な姿勢を見せていた。しかし押し切るには至らず一つベッドに背中合わせで寝る生活が始まる。彼女は身一つで転がり込んだハズなのだが、土屋宅に荷物が増えてゆく。私の個人的経験から土屋がぜったい持っていないであろうヘアドライヤーを吹かせる超部屋着なお姉さんに土屋は普通に接していたように見えた。しかし彼は食欲に対しては野放図なのに性欲に関しては律儀であり、無防備が過ぎるお姉さんの住む家では性処理を控えていた。登校したはずの彼は学校をサボり帰宅する。買い出しなどで留守にしていたらそれで済んでいたのかもしれない。しかし彼女は在宅していた。それどころかベッドの上にポテチ・じゃがりこ・たけのこの里そしてジュースを並べてスマホ横持ちでの宴真っ最中であった。

食欲に負けた女と性欲に負けた男。何か取り繕おうとするお姉さんに醒めた目で「出てってくれ」と土屋は通告した。アンインストール寸前のあさだちお姉さんが「ほんのできごころ」とすがりつく。それを押しとどめるように土屋は涙と共に「シコりたいから…ッ!」と叫んだ。本気モードの「あさだち」にお姉さんは不敵な笑みを浮かべる。頬を紅潮させながら「夜にお姉さんの身体使っていいから学校に行け」というお誘いを出す。土屋は素直に受け入れ、学校に行き夜を迎える。そして冒頭1ページのエロシーンが始まったのだ。
「巨乳とスレンダーは両立しない」おそらくこれは正しい。お姉さんは標準よりは痩せの領域に入っていそうな土屋曰く「鶏ガラ女」であり、貧乳とスポーツブラが良いアクセントを見せている。前作「しっかり者の山田さん 好きな食べ物(※ぼく)の前では我慢できない! 」(ゼロス #135)でヒロイン山田さんが魅せた貪るようなキスを今回は土屋が魅せる。左手だけで簡単にお姉さんを抱え上げ右手で股ぐらをイジり倒す。23ページ、ひとしきりイカせたお姉さんは土屋の栄養満点な肉棒に怯む。だが溜めに溜めた土屋も止まれない。全力で貫き激しく揺らす。
女は朝、旅に発つ
本作のオチは少々切ない。11ページ、土屋に声を掛ける男がいた。野球部の先輩だった。「たまには部室来い」「行く用事ないっす 自分辞めたんで」。理由は語られないが、彼は何らかの理由で打ち込んでいた野球を辞め、反動のような形で自堕落な生活を送っていたのだった。そして本作の二段オチの後ろ、ラスト41ページで、球児時代の土屋を100点で応援するお姉さんが居たのだ。お姉さんが「あさだちの女」になったのは偶然か必然か。彼女は土屋を自ら担当し、彼の堕落した、いや自罰的な食生活を目の当たりにして押しかけ女房を志した。土屋の生活再建計画は上手くいっているように見えた。おそらくお姉さんは土屋にまた球児として輝いてほしかったのだろう。しかし今度は女としての自分が土屋の成長の足かせになりかねないと悟ってしまった。29ページ、乱暴な交合に泣きじゃくっていた彼女に土屋が気付く。不器用な形で自らの肉を差し出したお姉さんは土屋に謝った。土屋はなぜお姉さんが謝るのか理解出来なかった。「もう野球は–」お姉さんが一度だけ触れた本当の願い、それを口にしかけた所で彼女はまた謝る。女に困ったことの無い土屋は優しい男だった。謎の押しかけ女房にさえ気遣い未来から遠ざかろうとする彼にお姉さんは、31ページ、「きみはもう大丈夫だ」、野球のスパイクを背景にそう言った。お姉さんの求める姿で無くても良い、ただ後ろを向かず脇目も気にせず、土屋には前を向いてほしい。切なる願いだった。そんな自分の全てを与えたいお姉さんの姿勢に、土屋は胸騒ぎを感じる。35ページ、「お姉さんっ…出てかないよな…っ」「名前…教えて」肉体の繋がりは彼に愛着と分離不安を覚えた。お姉さんは突き放し、そのことをまた詫びた。40ページ、寝オチして起きた土屋は整った部屋と朝食、「あさだち」に残されたメッセージを見て涙した。そして少なくともこの日は消えた彼女を追いかけるのでは無く、学校へ、前へ向くことにしたのだった。41ページ、それに先立つ朝6時2分、「あさだちの女」は電子の海へ消えたのでは無く、同棲の荷物と痛む股を抱えたまま旅立った。彼女もまた、未練を断ち切り前を向いたのだろう。punk先生らしい重さ、いや「重厚感」のあるストーリー、どこか儚げなキャラクター、そして温度の高いエロシーン。正直に言ってpunk先生の作品で本作だけは一度読んでしまってからヌける気がしない。私が年を取り過ぎたからかもしれない。熱い高校球児に近い情熱と若さのある読者ならエロ漫画としても存分に楽しめるだろう。本当に美しい。想いが強い。心に深く残る、そんな作品だ。
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アプリで出会ったお姉さんが押しかけ女房になったので、おかずも本人も美味しくいただきました!


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