copyright 2026 ワニマガジン エセ林エフ
| タイトル | 翼の落としもの |
| 作者 | エセ林エフ |
| 掲載誌 | 異世快楽天 Vol.58 |
| ページ数 | 28 |
| ヒロイン | シルフィア |
| 竿役 | レオ |
| 発射数 | 2 |
| 公式タグ | フェラ / パイパン / シックスナイン / ファンタジー・SF / 三つ編み / 中出し / 処女 / 巨乳 / 恋愛 / 異種間 / 金髪・茶髪 |
| 修正 | 白抜き修正 |
上手く書けずボツが続いて更新が遅れている。本日は異世快楽天から、エセ林エフ先生の作品をご紹介したい。先生は「元娼婦のメイドは領主の次男坊に恋をする (異世快楽天 Vol.51)」で第1回ワニマガデビューGPの奨励賞を獲得されている折り紙付きの新星だ。
Angel in the box
本作のあらすじをネタバレ含めて振り返りたい。竿役のレオは盗賊だった。ある若い頃レオは盗賊稼業から足を洗うことを決意し、足抜け費用として最後の盗みに入る。レオは仲間と宝箱を奪って逃走していた。前に崖、後ろに追っ手。絶体絶命のピンチで宝箱とともに崖上に登ったレオは、「宝を独り占めする」「盗賊仲間と決別する」ために仲間を見捨てトンズラする。しかし厳重に保管されていた宝箱の中身は金銀財宝ではなく、片翼の幼い女の子が納まっていた。レオはその正体と価値を知っていた。引用する。
天使 空の上にある天空で暮らす異種族 膨大な魔力を有し空を支配する者たち 地上では滅多に出会えない種族ゆえに 地に堕ちてきた彼らは奴隷や見世物として珍重され その身を狙われることもしばしば–
自室にその宝物を運び入れとりあえずベッドに寝かせる。この世界の通貨単位は分からないがレオが真っ当に暮らすには十分な金額で売れるシロモノだ。しかしレオは昏い箱の中で何かに怯えた眼をする彼女の中に自分を見てしまった。自由のために仲間を見捨てたレオ。このうえ目の前の少女の自由をまた奪ってまで得た自由を享受できる気がしなかった。レオは彼女に「好きなだけここにいて良い」と告げた。笑顔で提案を受けとめた天使は「シルフィア」と呼ばれ(元々の名かレオががつけたのかは不明)、両の翼が治って空へ舞い戻る日まで人間として同居生活を続けることを決めた。空気の精霊を指すSylphの女性形だろう。それから10年後が本作時間軸だ。
墓穴掘り
シルフィアは立派に発育し、嬉々としてレオの朝ご飯を用意していた。レオの方はあまり見た目は変わっていないが木こり?として木材を売って生計を立てているようだ。冒頭からレオへの愛情を隠さないシルフィアに対して、レオは「いつか天に返す預かりもの」として一線を引いていた。そしてシルフィアの右の翼は治る気配がなかった。本来治るモノらしいのだが「地上では魔力が足らない」との事だ。レオは既に盗賊稼業から足を洗っていたが、そんな彼に「王族の地下墓地を掘り起こせ」という依頼が入る。その王族は「魔力結晶の収集家」だった。膨大な量の魔力の塊。レオは乗った。依頼自体は「手に入れた魔力結晶を商人に引き渡し分け前を貰う」だったが、おそらく彼はまた依頼主を裏切るつもりだったのだろう。前回は自分が足を洗うためだった。今回はもちろん、そのとき預かったシルフィアに翼を取り戻させるためだ。彼は地下墓に忍び込み、目的の墓穴を掘り返して躊躇無く棺を開けた。
天使のキス
棺の中に魔力結晶は無かった。彼はガセネタに踊らされたとがっかりした。その瞬間、レオの背中に一撃が入る。これはガセネタではなかった。かつての盗賊仲間に仕組まれた罠だったのだ。仇討ちに燃える黒髪ドレッドの彼には右目が無かった。10年前に負わされた傷が原因かは分からない。しかしレオも鈍っては居なかった。11ページ、帰りを待つシルフィアの元にレオは帰ってきた。盗賊の連中を辛くも地下墓に閉じ込めたレオだったが、瀕死の手傷を負わされていた。シルフィアの治癒魔法により傷は塞がったが体温が上がらない。彼女は躊躇いなくレオに口づけする。天使のキスには魔力を受け渡す効果があり、通常ならレオが魔力酔いの症状をきたす。しかし今のレオにはこれでも足らなかった。シルフィアはその先へ進もうとレオのパンツをおろして元気のないチンコを咥える。こうしないと目的の行為が出来ない。硬さを確認したシルフィアはレオに跨がり自らを一気呵成に貫いた。
誰かが勃たねば ならぬ時
レオは目を覚ました。そしてシルフィアがナニをしていたのかを理解した。「バカ!! 俺なんかのためにこんなに魔力を分けて……っ それじゃいつまでも翼が治らないだろ!!」労いでは無く大声で拒絶されたと感じたシルフィアは涙する。翼が治らなくてもいい、治ったとしても私は愛するレオと一緒に暮らしたい、10年越しの想いをやっと告げられた。レオは謝り、シルフィアの想いに応えた。以下ラブラブえっちが続く。死にかけのレオは意外とSっ気を見せ、彼の中にも溜まっていた慕情を思い切りぶつけたところで初対面の回想に入りオチとなる。
燃えろ レオ 燃えろよ
本作はコメント欄がやや荒れている。理由は上で述べたとおり「レオの裏切りの是非」である。レオが冒頭裏切って見捨てた盗賊団に対して彼の良心からの発言が無い。盗賊団は罠を張ってまで10年越しの報復に出るのだが、そんな元仲間に対してもレオは良心の呵責無く地下墓に閉じ込めたとしか記述が無い。悪いことから足を洗おうとする意志は正義であるという擁護はできるものの、私もレオはクズな性格だなと思う。以前、さんじゅうろう先生「いい旅、エロ気分 (X-EROS #103)」でもコメント欄について触れた。焦点は「電車内の多目的トイレでのわいせつ行為の是非」であった。こちらに関しては「フィクションの中での法的正当性など気にするべきで無い」と述べた。今も意見は変わらない。対して本作のレオの人格に対する反感は「素晴らしいこと」と称讃したい。敢えて言うが、聖人君子にエロ漫画の竿役は務まらない。いや、フィクションの世界において「間違わない人間」など存在価値が無いと言っても良い。レオに対する非難はまさに読者がエセ林エフ先生の世界観に没入し、レオと盗賊団の生き様に心を動かされた証左だ。商品であるヒロインはいざ知らず、ともすれば透明な存在であるエロ漫画の竿役に指を差した読者が少なからず居たという事実に最大限の賛意を以てここに記しておきたい。受賞作も含め、エセ林エフ先生は世界観作りとその表現に比類無き才があると私は感じている。本作も28ページと長い部類ではあるがこれでも納まっていないほど世界観が広い。話が積み上がっていくことでさらに世界線が重層的に深みを増してくるのかもしれない。楽しみでならない。


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