copyright ワニマガジン 星井情
タイトル | ささやくさやちゃん |
作者 | 星井情 |
掲載誌 | 快楽天 2023.04 |
ページ数 | 20 |
ヒロイン | 佐谷 |
竿役 | 日高 |
エロページ位置(割合) | 9 – 20 (60.%) |
発射数 | 1 |
公式タグ | ツンデレ / ニーハイ・ニーソ / JK / 処女 / 制服 / 女性上位 / 学園 / 巨乳 |
修正 | 白抜き修正 |
あらすじでも書いたが、この物語は「答辞」と書いてあることから、日高生徒会長は高3の卒業間近であるとわかる。この作品だけ見るとメスガキ感満載の佐谷ちゃんだが、意外とギリギリまで引っ張ったらしい。そもそも発言自体は高飛車強気一辺倒に聞こえるのだが、「ささやく」という言葉からも分かるように愛情表現はじつにしっとりとしている。ロッカーに入った描写で「会長ちっちゃ!」「おっぱいでっか!」となるのだが、実は佐谷ちゃんがデカいのはオッパイでも太ももでも態度でもなく、図体である。しかもそれが本人にとってのコンプレックスだったと後でわかる。大女として女子扱いされず、それを言い返せないほど引け目に思っていた佐谷ちゃんにとって、唯一図体関係なく可愛い女子として評価してくれたのが日高会長であり、それが馴れ初めであるらしい。巨乳美人である佐谷ちゃんが「カワイイ」というワードに執着する理由もそこにあり、気を引くためにわざわざ脱色までしたのも会長にカワイイと言ってほしいその一点だと思われる(実際引き出せている)。
本作の魅力は、前半の発言と裏腹の、佐谷ちゃんの悲しいほどの卑屈さなのだ。黒塗りのセリフは会長の戸惑いの心象を書いていたはずなのに、13ページから主客転倒し佐谷ちゃんの心の奥底にある卑屈さがこぼれ出す。会長のことがこんなにも好きなのに届かない切なさ、セックスでしか思いを伝えられない不器用さ、そんな不器用で卑屈な女は会長にふさわしくないという自信の無さ、そしてそんな会長との別れが近いという悲しさ。それでもなお会長のことが好きでたまらない想いが「ささやき」という形で最後にあふれる。非常に叙情的であり、悲恋を感じつつも、この流れでこの表情でこのピストンでこのささやきはあまりにもエロ過ぎる。射精不可避であり、実際会長もここで屈している。エロシーンだけ見ても勢いが良く、途中回想をはさみながらも一気に押し切られる強さがある。素晴らしい作品なのだがここで終わってしまい、余韻が無い。間違いなく続きはコミックスで描かれるのだろう。隙がない名作である。
あらすじ
550円